真央にみどりの助言「何も考えず」跳べ

 「フィギュアスケート・GPファイナル・エキシビション」(8日、マリンメッセ福岡)

 史上最多タイの4度目の優勝を飾り、2014年ソチ五輪代表へ大きく前進した浅田真央(23)=中京大=が8日、福岡市内で一夜明け会見を行った。今大会では現在、福岡県在住のアルベールビル五輪銀メダリストの伊藤みどりさん(44)と再会。“先駆者”からの助言も得て、改めてソチ五輪でSP、フリー合わせて3度のトリプルアクセル成功を誓った。エキシビションではチャプリン「スマイル」に乗り、華麗な演技を披露した。

 やるべきことは明白だ。五輪切符をほぼ手中にした真央だが、見据えるのはただ自己の向上。「アクセル以外はクリアになっている。もっと確率よく跳べるようにしたい」

 今大会ではバンクーバー五輪シーズン以来、4季ぶりにSP、フリー合わせて3度のトリプルアクセルに挑戦。SPでは完ぺきな成功に見えたが、わずかに回転不足の判定。フリーは、転倒と両足着氷に終わったが「やってきたことを信じるだけ」と、前を向いた。

 刺激を受ける再会もあった。今大会に伊藤みどりさんが来場。五輪史上で2人しかいないトリプルアクセルの成功者同士が久々に対面した。真央にとっては憧れの存在。今でも動画で、伊藤さんの映像を見るという。「お話ししました。みどりさんもフリーでアクセル2回を跳んでいたので」

 伊藤さんから「1回目は何も考えないで、2回目も大変だけど大丈夫。私は何も考えてなかったから」と助言を受けると、「真央も何も考えずにいきます!」と、応じたという。「考えすぎて慎重になってしまうこともある。自然体が一番」と真央。「無心」になる感覚を求めて練習を積んでいく覚悟だ。

 今季フリーは、伊藤さんのアルベールビル五輪と同じラフマニノフの「ピアノ協奏曲」。選んだ理由には「自分も後に続けたら」という思いもあった。

 五輪でトリプルアクセルに成功した2人だが、メダルの色はともに銀だった。最高のジャンプで、最高の結果を‐。先人の思いも乗せて、真央は跳ぶ。

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