大砂嵐がエジプト凱旋「相撲広めたい」

 アフリカ大陸から初の力士、関取となった大砂嵐=本名アブデルラフマン・シャーラン=が祖国エジプトに凱旋し、13日に首都カイロで開かれた講演会で十両昇進を報告した。家族や友人に感謝の気持ちを述べた上で「横綱になってアラブ世界に相撲を広めたい」と意気込みを語った。

 今回は2011年10月に大嶽部屋に入門して以来、初の里帰り。着物姿の大砂嵐は「エジプト人として出国したが、帰国した今は大相撲の力士。着物を着ることは私の誇り」と話した。

 「想像以上に大変だった」という稽古を重ねて関取の座をつかんだ大砂嵐は、敬虔(けいけん)なイスラム教徒。新十両として臨んだ7月の名古屋場所は、ラマダン(断食月)と重なったため日中の飲食を断ったが、結果は10勝5敗と大健闘。7月のクーデター後、緊張が続くエジプト情勢については「今の状況がずっと続くわけではないと思う」と述べ、混乱の早期収束に期待感を示した。

 講演を聞いていた母親のマグダさんは「(大砂嵐が間もなく日本に戻るため)寂しくなるけど、息子の成功はとてもうれしい」と語った。

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