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イケメン呼び出し啓輔“横綱級”の人気

 7日に初日を迎えた大相撲名古屋場所。土俵の上を“職場”としているのは力士だけではない。取組前に土俵に上がり、これから対戦する力士の名前を読み上げる「呼び出し」もその一人。そんな中に“イケメン呼び出し”として異例の人気を集める啓輔(30)=芝田山部屋=がいる。啓輔の素顔を紹介しつつ、呼び出しの日常を追った。

 子どものころの啓輔は、ほとんど相撲を見ていなかったという。その少年が、なぜ呼び出しの道を選んだのか。

 「もともと親がすごく相撲好きで、地元(金沢)のちゃんこ屋さんとも仲が良かった。で、そのちゃんこ屋さんと、うちの部屋の親方(芝田山親方=元横綱大乃国)も仲が良かったんです。親方が相撲部屋を開くという話をしたときに、うちの親が『息子を入れてくださいよ』みたいな話をしたら『いいですよ』となっちゃって(笑)」

 父・考二(たかじ)さんがまとめてきた“就職話”を耳にしたのは、高校受験を控えていた中学3年の年末。最初は戸惑ったが、最終的には自分で決断した。「こうやって日本全国飛び回れて、おいしい物も食べられて、いろんなものを見られて。そういう経験ができるのはこの仕事だから」。今では心から仕事を楽しんでいる。

 それから15年。テレビに映る機会も増えて、イケメン呼び出しとして注目されるようになった。インターネットの会員制サイト「mixi」には、ファンによるコミュニティーが存在し、約200人もが参加している。ただ本人は「実感はないですね。そういう話は聞いていますけど…。言うほど声を掛けられるわけでもなく、写真撮ってくださいとかはあるんですけど、1日に何人もではないですし…」と、ピンとこないようだ。

 呼び出しの日常についても聞いてみた。まずは場所中の仕事だ。「基本は(対戦する)力士の呼び上げですね。あとは土俵を作る。そして、太鼓ですね。この3つが主な仕事です」。名古屋場所初日まで1週間を切ったころに話を聞いたが、啓輔は土俵作りに汗を流していた。

 呼び出しの呼び上げによって取組開始の儀式。声がかれていたら格好がつかない。「乾燥するのが嫌なので、加湿器をつけています。外出する時は、なるべくマスクをして喉を潤すようにしています」。声が命であるのは、プロの歌手と同じ。喉の調子には細心の注意を払っている。

 大相撲は年6場所90日。場所のない月は何をしているのだろうか。「場所がない間は巡業があります。あとは、場所ごとに各相撲部屋の土俵も作り替えるので、1週間くらいかけていろんな部屋を回ります」。偶数月も多忙な生活に変わりはなかった。

 力士の呼び上げは1日に4番程度。となると、土俵に上がっていない時間の方が多いが…。「土俵ではいろんなことが起きます。激しい相撲で土俵が壊れた時に直したり、力士がケガしたらすぐ駆けつけたりとか。そういうときに対処できるように土俵のそばで待機していますね」。全取組が終了するまで、ずっと土俵に目を光らせているのだ。

 15歳で角界入りした啓輔は勤続15年目の現在、幕下の取組を担当する幕下格。呼び出しの昇進の仕組みはどうなっているのか。「年功序列ですね。上の方が定年されるごとに一つずつ上がっていきます」。呼び出しの最高位は結びの一番のみに登場する、たった一人の「立呼び出し」。「ゆくゆくはなると思うんですけど…。それまで生きてれば(笑)」と、はにかんだ。

 30歳になったのを機に、初場所後から都内で一人暮らしを始めたという。「大部屋だったころは一人の時間がほしいなと思っていたのですけど、いざ一人暮らしを始めると、まあさびしくて」。結婚の予定については「まだないですね」と照れ笑いを見せた。女性ファンの皆様にとっては大チャンスかもしれない。

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