ヘラブナの放流

 【My リポート・細田雄治、森田昌宏】 ヘラブナの放流で好釣果期待!! 黒部川・千葉県東庄町

 すでに良型 地ベラ4匹

 例年ならば「春」は少しずつやって来るものだが、今季の場合はあまりに突然。3月初めに降った大雨を境に、まるで1カ月を早送りしたかのように季節が移り変わった。そんな陽気の急変。ヘラブナたちにとっても驚きのことだったろうが、彼らは水さえぬるめば、即、巣離れのはず。そこで、雨のあった2日後に佐原水郷方面に足を向けてみた。

 最初に行ったのは関東で最も早い時期に巣離れすると言われる与田浦水系。ここを西から東へと見て回ったが、マブナファンが5人ほどいたのみでヘラファンはゼロ。そのマブナを狙った人も、これといった釣果は出ていなかった。

 大雨の後とはいえ、さすがに浅場ばかりの与田浦周辺ではまだ無理か。ならばと、昨年の暮れまで釣果が見られていた黒部川へと足を延ばす。するとうれしいことに、ここで何人ものヘラファンが竿を振る光景を目にすることができた。

 黒部川は利根川下流部のすぐ南側を流れ、香取市小見川付近から東庄町を経て、潮止水門を境に利根川に合流する。この間は約10キロ。川幅は100~200メートル。ヘラブナ釣り場としては大場所といえるが、今回、ファンの姿があったのは、JR成田線「笹川」駅の北東、直線距離で約1・5キロの南岸エリア。

 早速先着の1人に話を聞くと、前日は良型地ベラ4匹の釣果。もう1人、水門のすぐ脇に釣り座を構えた人は7匹との返事。この2人はいずれも前日の釣果に気をよくしての再チャレンジだ。ところが、どういうわけか、この日は竿が立たない。私も15尺竿を出して9時から13時までエサ打ちしてみたが、ハリに掛かってきたのはクチボソ1匹のみだった。

 しかし、後から次々にやってきた地元ファンに話を聞くと、いずれの口からも「今日はたまたま釣れなかっただけ」との返事。さらに、この14日前後にヘラブナの放流(東庄町、香取市とも500キロずつ)が予定されていて、その後はより期待できるとの話。この日はアタリも見ずに帰路についたが、近いうちにもう一度チャレンンジしてみたい。

 〈ガイド〉▽問い合わせ=笹川漁協TEL0478・86・2000。▽遊漁料=1日300円。

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