鹿嶋沖ヒラメ解禁

 【出漁ルポ・千葉朗】鹿嶋「利喜丸」(デイリースポーツ指定船宿)

 早々に連日規定数10匹釣る人続出!!

 11月、待ちに待った鹿嶋沖のヒラメが解禁になった。早々に連日規定数の10匹を釣る人が続出。早速デイリースポーツ指定船宿・鹿嶋の「利喜丸」に乗り込んだ。ところがこの日はベタナギ、風がなく、船が流れず大苦戦となってしまった。

 ◆静か過ぎる海に不安なスタート 5時過ぎ、鹿島港を出船すると、まだ薄暗い海上はベタナギ。小一時間走って釣り場に着くと、明け始めた海上は風もなく、波もない平らな海で穏やか過ぎる。

 「風がないとアタリが出ないんだよねえ」と船長。ほかの釣りなら釣り日和だが、ヒラメ釣りでは、風で船が流れないと釣果が伸びない。なんとも不安なスタートだ。

 水深30メートル前後。ともかく活きイワシにハリを刺し、底まで落とす。オモリは80号。根掛かりはほとんどないが、50センチほど底を切ってアタリを待つ。

 船は流れないが、それでも船中ポツリポツリとヒラメが上がる。型は40センチ前後が多い。

 そのうちにイナダやマトウダイなど外道もポツポツ。マダコを釣り上げる人もいる。今年は鹿嶋沖でもイナダが多く、ゆっくり巻き上げてくると、中層でイナダが掛かる確率が高くなるようだ。

 ◆少し流れれば一斉にアタリ 7時前には、小型ながら私にもヒラメが1匹。8時過ぎには45センチほどのイナダも釣れた。

 船が流れず。確かにアタリは少ないが。少し風が出て船が少しでも流れると、パタパタッと船中で一斉にアタリが出る。

 「船さえ流れれば、簡単に規定数に行くんだけどなあ」と船長。

 そのまま時間だけが過ぎ、終盤はイナダの群れが寄り、私にもヒット。強烈な引きで、一気に巻き上げてくると、なんとイナダではなくヒラメが掛かっていた。

 結局これで昼前に納竿。確かに、数は伸びなかったが、それでも空振りは1人だけ。これで風さえ吹けば…、という釣りだった。ちなみにその後の利喜丸の釣果は、連日トップ10匹の規定数達成が続いている。

 鹿嶋沖ヒラメはすでに好シーズンに入っているが、11月の今回の解禁は近場の部分解禁。12月には、鹿嶋沖の全域で全面解禁になり、大判が数出るポイントを広く探れる絶好のシーズンとなる。もちろん私もリベンジするしかない。

 ▽利喜丸=TEL0299・82・5762。

 利喜丸・大川紘嗣船長「今日のように、風が全く吹かないと苦しいです。風が少しでも吹いて船が流れればアタリも多くなり、規定数の10匹は簡単に到達します。今年もヒラメの魚影は濃く、数が出れば大判も十分期待できます」

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