キンメ5連6連連発

 【出漁ルポ・千葉朗】宇佐美「嘉丸」(デイリースポーツ指定船宿)

 良型交じり数釣りチャンス!!

 東伊豆・宇佐美のデイリースポーツ指定船宿「嘉丸」からの出船で、南沖のキンメダイが釣れている。良型交じりの数釣り、連日大型クーラー満杯と聞いて、早速出掛けてみた。ところが、この日の前半戦は、サメにもやられて大苦戦。中盤には、5連、6連の連発もあり、数釣りの気配は味わったものの、釣果はもうひとつ伸ばせず、悔しい釣行となった。

 ◆1投目、強烈な引きはサメ? 宇佐美港に3時半集合。嘉丸に乗って4時出船。南沖に向かって小一時間走ると、釣り場には数隻の釣り船が待機。ちょうど日の出の時刻、5時半の一斉スタート。船長の合図で一斉に仕掛けを投入。

 オモリは300号。8本バリにエサはイカの切り身。水深は300メートル前後、オモリが着底するまでしばらく時間がかかる。オモリが底に着いたら、すぐに糸ふけを取り、さらに3メートルほど底を切ってアタリを待つ。

 アタリはすぐに来た。グングンと300メートルの海底から、比較的明確な魚信で竿先がお辞儀をする。キンメ釣りでは、まだ薄暗いうちの最初の1投目で鈴なりの釣果になることが多い。何度も明確なアタリがあり、速く巻き上げたい気持ちになるが、ここは、さらなる追い食いを待って我慢。

 5分以上も待ったろうか、さすがにしびれを切らして、電動のスイッチを入れた。巻き上げる途中でも何度も竿がのされる。キンメが鈴なりなのか?大物が掛かっているのか?ともかく引きが強い。そして、200メートル以上巻き上げてきたところで、さらに強烈に竿が2度3度と大きくのされ、フッと軽くなってしまった。

 巻き上げてみると、型のいいキンメが1匹。あとは仕掛けもオモリもない。どうやらサメだったようだ。それにしても悔しい1投目。キンメは何匹ついていたのだろうか?

 ◆6連、5連連発! この日、2投目からしばらく、まったくアタリが出なかった。「まいったなあ、昨日までの数釣りがウソのようだよ」と船長も首をかしげる。2時間ほど音沙汰なしの時間が過ぎ、8時半過ぎ、ようやく久々の魚信。何度もアタリがあり、1投目のこともあり、あまり待つとまたサメにやられそうな気がしたが、何とか我慢をして、しばらくしてから巻き上げ。

 ズッシリとした重量感。時間をかけて巻き上げてくると、赤い魚体が浮上。1匹、2匹、…6匹、「アッ!」1匹船べりで落として5連。

 次の一投も比較的すぐに魚信。今度は4連。1匹は銀色の魚で、その名も「ギンメダイ」。あまり市場には出回らない珍しい魚だそうだ。

 この間、船中でも5連、6連が連発。前半の食い渋りで、全体の釣果はもうひとつ伸びなかったが、この鈴なりがもう2、3回あれば、一気に数釣りになったはずだ。宇佐美では、初島周りでワラサも出てきたが、キンメ主体の中深場釣りもまだしばらく続く。次のチャンスに期待しよう。

 ▽嘉丸=TEL0557・48・9640。

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