大自然が育んだアマゴ

 【My リポート・時田眞吉】釜無川・長野県

 信州の大自然が育んだアマゴを釣る!!

 釜無川は、日本三大急流のひとつである富士川の上流部の名称である。南アルプスから流れ出す水は極めて清冽(せいれつ)であるが、荒れ川としても知られている。

 大増水した後に川相が一変するようなことも珍しくない。今回は国道20号線が渡る新国界橋から上流の長野県側を主にアマゴ狙いで釣行した。

 シーズン通し安定した釣果

 橋のすぐ上に取水エン堤があり、ここから上流は常に水量が豊富なので、シーズンを通して安定した釣果に恵まれるのが特徴だ。早朝にブロックを積み上げたエン堤上から入渓する。まずは瀬で川虫採取。キジやブドウ虫でも釣れるが、食いのよさは川虫に遠く及ばない。

 気温が高いので、おそらく魚は瀬に出ているだろうと予測して、まずはチャラ瀬に第1投。しかし何の反応もない。そのすぐ上の流れの強い瀬で本日1匹目のアマゴが食いついた。これは15センチほどの小型だが、けっこう体高があってパワーも強い。このころから日も昇り、暑くなりそうな気配である。

 水深の深いポイントを探ると、アタリはほとんどない。真夏のような気候が、魚を浅場へと導いているのだろう。

 しばらく遡(そ)行すると、荒瀬が続くポイントに出た。サオ抜けになりそうな流れも丹念に探っていくと、対岸寄りの小さなスポットで目印がストンと引き込まれる。軽く合わせると一気に走りだす。慎重にヤリトリしながら取り込んだのは、23センチのアマゴだった。

 その後はなかなか良型が釣れず、15センチ級ばかり。小さなケーソンの下に落ち込むポイントからは、小型ながらイワナもヒットする。春先ならこの付近でもけっこう尺イワナの実績も聞かれている。

 この日は最大23センチまでのアマゴと小型のイワナしか釣れなかったが、条件がよければ数、型ともに期待できる釣り場である。水量さえあれば真夏から9月も大型が期待できるので、ぜひ釣行されたい。

 ▽問い合わせ=釜無川漁協(長野県)TEL0266・62・2011

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