憩いのヘラスポット
【My リポート・細田雄治、森田昌宏】 鈴川公園・沼の辺沼 山形市
山形憩いのヘラスポットJR山形駅から東へ約3キロ。盃山のふもとに位置する鈴川公園は、広さ約200ヘクタールもある市民の憩いの場。プールや体育館、ピクニック広場、それに芋煮会スポットや自然を満喫できる林間公園などの複合施設を有するが、今回紹介する沼の辺沼(ぬまのべぬま)は、その公園内北側にある。
沼の周囲は約700メートル。山形県内のヘラブナファンにとっては認知度が高く、地元愛好家による放流や清掃なども行われ、県外から訪れても安心して楽しめるのが何よりだ。この沼の辺沼を訪れたのは7月初め。当日は「蒸し暑くなる」と予報された中で竿を出してみた。 先着者は10人ほど。北側のコンクリート護岸エリアが無人だったのでここに釣り台をセット。モジリがそこかしこにあったので竿は13尺をチョイス。その竿で水深を測ると2メートルほど。想像したより浅いので、ウキ下1・5メートルで宙を狙うことにした。 事前情報によればエサは両ダンゴでいいとのことなので、それに従い午前8時にスタート。すると、すぐにウキは動いてくれたのだが、なかなかヒットしない。どうやら、多くのファンが連日訪れている関係で、釣り方は少々難しいらしい。 しかし、1時間ほどすると同行のメンバーがいいペースで竿を絞りだす。 「エサがバラバラと開くと、エサの芯に食いついてこない感じ」 そんなアドバイスがあったので、使っていたエサを練り、ネバリを付けた軟らかめにしてみる。すると、途端に目が覚めるようないいアタリ。これに合わせるとズッシリとした重さが手に伝わってきた。 やがて、上がってきたのは35センチはあろうかという見事なヘラブナ。タモに収めてみれば、魚体はアメ色のマッチョ体形。これにはしばし見とれてしまった。その後、私は良型ばかり5匹を釣ったところで満足し、カメラ片手に釣り場散策。メンバーはそのまま釣り続け、3時間後には30匹以上をカウントした。 観光兼ねた釣行もオススメ地元の人の話によれば、冬が厳しい地域ながら、魚影が濃いので氷が張るまで釣果が見られるとのこと。関東などからは、さくらんぼを筆頭に、もも、ぶどう、りんごなどの果物狩りや、温泉巡りなどの観光を兼ねての釣行場所にもオススメしたい。
ガイド=▽交通 山形駅前3番から山交バス「東北中央病院・沼の辺」行きで「沼の辺口」もしくは終点下車▽問い合わせ 山形市役所 TEL023・641・1212