チャンス到来 アコウ
【出漁ルポ・岩見忠弘】潮の流れに苦戦も最大2キロ超キタ~
平塚「豊漁丸」(デイリー指定船宿)
本紙指定船宿の平塚「豊漁丸」の深海のアコウ釣り、先々週には2キロ前後主体に船中14匹という快挙も!この好調にあやかりたい。期待とともに6時45分に出船した。
先々週は14匹釣り場は平塚沖の水深500メートル前後の根周りだ。
竿やリールは深海用のものを使い、ミチイトはPE6~8号700メートル以上。
仕掛けはオモリ300号の胴突き5~8本バリ。ムツバリ18~20号、ハリス14~16号。エサはサバの切り身。
投入は船をバックさせながら、後藤宗一郎船長の合図でミヨシから1人ずつ順番に行う。エサを船べりに並べておき、ハリスとミキイトは船の中に垂らしておく。オモリをちょい投げすると、下バリから順番に海中に投入されていく。
オモリが着底したらイトフケを取る。置き竿のままオモリで底をたたき、船の移動とともに海底を移動させる。深海底の地形は思いのほか変化に富んでいる。どんどん浅くなったり、深くなったり、ストンッと落ち込んだり。この変化を根掛かりに注意して、リールを巻いたりミチイトを出したりしながらオモリでトレースしていく。が、実はこれがけっこう忙しい。
グングンッ、ガンガンガンッというどんどん強くなるアタリが来て、ギューンッと竿が曲げられた!アコウ独特のアタリだ!
このアタリは断続的に長く続く。アタリが来るたびに1メートルほどミチイトを延ばす。こうして、確実にハリ掛かりさせ、追い食いを狙う。
「今日の潮ではあまり延ばせないよ」と、宗一郎船長。
5メートルほど延ばしたところで巻き始めた。ゆっくりめの中速で慎重に。
「浮いた!」
1・6キロの良型アコウだった!
この日は潮の流れがあまりなくて、単発でポツリポツリ。それでも0・8~2・2キロのアコウが0~2匹に。船中7人5匹。
潮がよければもっと釣れただろう。まだまだチャンスは続く。
☆ネット情報 釣り宿 豊漁丸 http://www.houryomaru.co.jp/
後藤宗一郎船長の話平塚沖のアコウ釣りはいいポイントが何カ所かあり、潮さえよければコンスタントに釣れています。これから乗っ込みシーズンに入ると、ハリ掛かりした複数のアコウが、順番に海面に浮かんで並ぶ“提灯行列”も夢ではありません。深海ファンにはたまらない季節。これから始めてみようという方にとってもチャンスですよ!