JAとは農業協同組合の略称なので、JAバンクを利用できるのは農家だけというイメージがあるかもしれませんが、一般の方でもJAバンクのローンを利用できます。
「JAバンクを利用すると何かメリットがあるの?」
「ローンにはどんな種類がある?」
「JAでお金を借りる場合の審査は厳しい?」
上記のような疑問を持っている方に向けて、JAのローンの種類や審査基準について紹介します。
ぜひJAでお金を借りるかどうか判断する際の参考にしてみてください。
JAでもお金を借りられる!農家以外でも融資の対象になる?
JAとは「農業協同組合」の英語表記である「Japan Agricultural Cooperatives」の頭文字からつけられた略称です。
JAバンクはJAバンク会員によって構成されるグループの名称で、グループ全体のネットワークや総合力を生かして以下の取り組みを行っています。
- 地域の方たちにとって身近・便利・安心なメインバンクになるよう目指す
- 金融サービスの提供を通して農林水産業や国民経済の発展へ貢献する
JAバンクの名称から農家しか利用できないと思われがちですが、農家以外でも利用できる金融機関です。
JAバンクの特徴を確認しましょう。
農家でない一般の方でもJAバンクは利用できる
JAバンクは農家以外の一般の方も利用できます。
所定の出資金を払い込めば、準組合員としての利用も可能です。
JAバンクは、農家以外の方でもご利用いただけます(法令等により一定の制限があります)。なお、所定の出資金を払い込んで准組合員になっていただくことも可能です。詳しくはお近くのJAまでお問い合わせください。(引用元:JAバンク│初めての方へ)
利益を得るのではなく組合員や利用者のために役立つ組織を目指しているので、便利にお得に利用できます。
商品は各地域の農協ごとで異なる
JAバンクで取り扱われている商品は、地域の農協ごとに異なります。
JAバンクは地域のパートナーとして地域社会の発展に貢献するというモットーのもとで運営されているので、地域特性に合わせて農協によって取り扱う商品が違うのです。
居住地または勤務地にある農協でのみ申込みできる
JAバンクは地域密着型の金融機関なので、居住地または勤務地にあるJAでのみ申込みが可能です。
JAの店舗は令和2年時点で全国に約584店舗あります。
お近くのJAバンクはこちらから検索できます。
JAでお金を借りる方法と借入の種類
JAバンクでお金を借りる場合、どのような商品が利用できるのでしょうか。
お金を借りる方法と種類について、JAバンク公式サイトに記載されている内容を元に見ていきましょう。
金利など融資条件は地域によって異なりますので、商品の概要を紹介しています。
住宅購入や増改築ならJAの住宅ローン
以下のような住宅関連の用途に借りたお金を使いたい場合、住宅ローンが向いています。
- 住宅の購入(中古も含む)
- 住宅の新築
- 増改築や補修
- 宅地の購入
- 宅地ローンの借り換え
- リフォーム
用途や商品内容は利用先のJAバンクによりますが、以下のような特徴があり使いやすい商品になっています。
- さまざまなプランから選べる
- 無理のない返済が可能
- 金利が選べる
- 三大疾病補償付き住宅ローンを扱うJAバンクもある
- 条件を満たすと店頭金利から金利が引き下げられる商品が扱われている場合も
住宅ローンの概要は、以下の通りです。
利用できる方 | 借入時の年齢が20歳以上66歳未満 最終償還時の年齢が80歳未満 前年度の税込年収が200万円以上 勤続年数が3年以上 |
---|---|
融資金額 | 10万円から5,000万円 |
金利 | 固定変動選択型 変動金利型 固定金利型 ※選択可能 |
融資期間 | 3年から35年 |
保証 | 保証会社による保証 |
担保 | 融資対象物件に原則第1位順位の抵当権を設定 |
JAバンクあおもりを例に、金利がどれくらいか見てみましょう。
- 3年固定:当初金利1.25%、固定金利期間終了後4.0%
- 5年固定:当初金利2.25%、固定金利期間終了後4.0%
- 10年固定:当初金利3.25%、固定金利期間終了後4.0%
- 変動型:4.25%
金利は記事記載時点の金利で、見直しが行われます。
自動車関連でお金が必要になったときはJAのマイカーローン
以下のような自動車関連の目的でお金を借りるなら、マイカーローンがおすすめです。
- 新車の購入
- 中古車の購入
- 修理費用
- 車検費用
- バイクの購入費用
- 車などの購入に伴う付帯費用
- 運転免許取得費用
- 車庫建設費用
インターネットで仮申し込みができる商品もあるので、便利です。
9大疾病補償付きマイカーローンを扱うJAバンクもあるので、万が一への備えもできます。
マイカーローンの概要は、以下の通りです。
利用できる方 | 借入時の年齢が18歳以上 最終償還時の年齢が80歳未満 前年度の税込年収が200万円以上 勤続年数が1年以上 |
---|---|
融資金額 | 1,000万円まで |
金利 | 変動金利型 固定金利型 ※選択可能 |
融資期間 | 6ヶ月から10年 |
保障 | 保証会社による保証 |
担保 | 不要 |
借入先のJAによっては、未成年でも借りられる場合があります。
金利の例は以下の通りです。条件を満たせば金利が引き下げられる場合もありますが、今回紹介している金利は金利の引き下げが適用された場合も含めています。
- JAバンク山梨:年1.2%~3.0%
- JA大阪南:変動金利年1.740%~年4.565%、固定金利年2.690%~年5.515%
- JA大阪泉州:変動金利年年4.565%、固定金利年5.515%
JAバンク山梨のように一律で金利が決まっているケースもあれば、JAバンク大阪のように商品を提供しているJAによって金利に差が出るケースも見られます。借入先のJAによっては年1.2%程度と、かなり低金利で借りられます。
三井住友銀行のマイカーローン(年4.475%)を例に銀行の商品と比較すると、借入先や条件によってはお得になる場合もあるとわかります。
100万円を3年で返済する場合、利息額は以下のようになります。
- JAバンクやまなし年1.2%:18,620円
- 三井住友銀行マイカーローン年4.475%:70,496円
借り換えの利用もできるJAの教育ローン
JAの教育ローンは以下の目的をはじめとして、教育関連であればすべての目的に借りたお金を使えます。ただし資金使途が確認できないお金は借りられないので、注意しましょう。
- 入学金
- 授業料
- 学費
- アパートの家賃
借り換えにも利用できるので、低金利の商品を見つけられれば利息の負担を軽減できます。
9大疾病補償付きの商品もあるので、そちらを選べば安心感があります。
教育ローンの概要は、以下の通りです。
利用できる方 | 借入時の年齢が20歳以上 最終償還時の年齢が71歳未満 前年度の税込年収が200万円以上 勤続年数が1年以上 教育施設に就学予定・在学中の子弟を有する |
---|---|
融資金額 | 10万円から1,000万円 |
金利 | 変動金利型 固定金利型 ※選択可能 |
融資期間 | 据置期間を含めて15年(在学期間+9年)以内 |
保障 | 保証会社による保証 |
担保 | 不要 |
据置期間とは利息のみの返済で済む期間です。在学中は利息のみを返済して、卒業後に余裕ができてからの返済もできます。
JAの教育ローンのお金の借り方には、決められた範囲内で繰り返しの借入が可能なカード型と、必要なお金をまとめて借りる一般型があります。
利用先のJAによって選択できる場合もあれば、どちらかしか取り扱いがない場合もあります。
たとえばJAバンクあきたの「JAネットローン 教育ローン」では一般型の取り扱いしかありませんが、JAバンク福島の「JAネットローン 教育ローン」ではカード型も一般型も取り扱われています。
金利の例を見てみましょう。
- JAあきた湖東(JAバンクあきた):一般型変動金利年3.0%~3.3%、固定金利年4.3%~4.6%
- JA会津よつば(JAバンク福島):一般型年1.80%~2.20%、カード型年3.70%
JAの一般型の教育ローンと三井住友銀行の無担保型教育ローン(年3.475%)を例に銀行の教育ローンと比較すると、借入先や選ぶ金利によってはお得になる場合もあると言えます。
未成年でもお金を借りたいならJAのフリーローン
JAのフリーローンは申し込みの時点でお金の利用目的が決まっていれば、さまざまな目的のためにお金が使えるローン商品です。
お金の使い道の例を見てみましょう。
- 旅行
- 結婚関連の資金
- 資格取得
- 趣味
- イベント
- 商品の購入
借入先のJAによっては未成年でも利用できる場合があります。
地域によって取り決めが異なるので、2つのJAバンクを例に概要を見てみましょう。
JAバンク北海道の場合、フリーローンの概要は以下の通りです。
利用できる方 | 借入時の年齢が20歳以上 最終償還時の年齢が72歳未満(保証会社によっては76歳未満) 安定継続収入がある |
---|---|
融資金額 | 500万円まで |
融資期間 | 6ヶ月から10年 |
保障 | 保証会社による保証 |
担保 | 不要 |
JAバンク岩手の場合は、保証会社によって商品の概要が異なります。
利用できる方 | 岩手県農業信用基金協会保証:借入時の年齢が満18歳以上 最終償還時の年齢が満71歳未満 前年度の税込年収が200万円以上(農業者は150万円以上) 勤続年数が原則1年以上 三菱UFJニコス保証:借入時の年齢が満20歳以上65歳未満 最終償還時の年齢が満72歳未満 安定継続収入がある |
---|---|
融資金額 | 10万円から500万円 |
融資期間 | 6ヶ月から10年 |
保障 | 保証会社による保証 |
担保 | 不要 |
未成年が借入をしたい場合は、借入先と商品選びに注意しましょう。
金利の例は以下の通りです。
- JAいわみざわ(JAバンク北海道):変動金利年4.3%~5.3%、固定金利年4.8%~6.2%
- JAいわて花巻(JAバンク岩手):年9.0%~9.3%
三井住友銀行の無担保型フリーローン(年5.975%)の金利と比較すると、場合によってはお得になるといった感じです。
JAのフリーローンのメリットは、商品選びをきちんとすれば未成年でも借りられる点です。銀行では未成年の借入はできないので、未成年が借りたい時に便利です。
未成年の借入には、親権者の承諾が必要です。
低金利で自由な用途でお金が借りられるJAのカードローン
低金利で自由な用途(生活資金に限る)にお金が借りられるのが、JAのカードローンです。カードローンは決められた範囲内であれば何度でも借入ができるので、いざという時に備えて持っておくと便利です。
カードローンも地域によって商品内容が異なるので、JAバンク北海道の案内を例に概要を確認しましょう。
JAバンク北海道のカードローン商品は、保証会社によって利用できる年齢などの条件が異なります。
利用できる方 | 北海道農業信用基金協会保証:20歳以上65歳未満で前年度の税込年収が200万円以上(農業者は150万円以上) ニコス保証:20歳以上70歳未満で安定継続収入がある オリエントコーポレーション・ジャックス保証:20歳以上65歳未満で安定継続収入がある |
---|---|
契約極度額 | 北海道農業信用基金協会保証:50万円まで ニコス保証:500万円まで オリエントコーポレーション・ジャックス保証:300万円まで |
融資期間 | 1年ごとに更新 |
保障 | 保証会社による保証 |
担保 | 不要 |
金利の例は以下の通りです。
- JAいわみざわ(JAバンク北海道):年12.0%
- JAいわて花巻(JAバンク岩手):年8.2%~8.5%
三井住友銀行のカードローン(年4.0%~14.5%)を例に銀行の商品と比較すると、JAの商品の方が低金利で借りられる可能性が高いと言えます。
カードローンと言えば消費者金融も有名ですが、消費者金融の場合は初めて借りる方の利息は年18.0%程度に設定されるのが一般的です。
20万円借りて1年間で返済する場合の利息の差を見てみましょう。
- 年8.0%:利息は8,776円
- 年14.5%:利息は16,060円
- 年18.0%:利息は20,032円
利息だけで比較するとJAのカードローンがおすすめですが、即日融資はできないので急いでお金を借りたい場合は対応が難しくなっています。
農業融資を検討しているならJAが最適
農業融資を検討しているのなら、農業協同組合であるJAが最適です。
農業を営んでいる方を以下の3つの種類に分け、それぞれに該当する方を対象に融資を行っています。
認定農業者 | 具体的な将来の経営計画を提示して市町村の認定を受けている農業者 |
---|---|
認定新規就農者 | 青年等就農計画に関して市町村の認定を受けている方 |
上記以外の担い手 | 上記以外で一定の条件を満たしている方 |
資金の種類によっては、どの融資対象に該当しなくても借入が可能な場合もあります。
農業関係資金の種類を紹介します。
資金の名称 | 資金使途 | 利用可能な方 | 融資額 | 金利 |
---|---|---|---|---|
農業近代化資金 | 施設の取得や拡張・設備や機具の購入・長期運転資金など | 認定農業者 認定新規就農者 担い手 |
個人:1,800万円以内 任意団体を含む法人:2億円以内 |
0.16%~0.20% |
農業経営改善促進資金(スーパーS資金) | 農業経営に必要な運転資金 ※設定した枠内で何度でも借入・返済が可能 |
認定農業者 | 個人:500万円以内(畜産・施設園芸は2,000万円以内) 法人:2,000万円以内(畜産・施設園芸は8,000万円以内) |
年1.50% |
アグリマイティー資金 | 農地や設備の取得や拡張・設備や機具の購入・短期の運転資金 | 認定農業者 認定新規就農者 担い手 その他農業を営んでいる方や従事している方・JAの組合員など |
事業費の範囲内 太陽光発電などの資金は5,000万円以下 災害緊急資金は500万円以下 |
0.45%~1.475% |
JA農機ハウスローン | 農業機械の取得・点検・修理費用など パイプハウスや格納庫の建築・発電設備の取得など |
認定農業者 認定新規就農者 担い手 その他農業を営んでいる方や従事している方・JAの組合員など |
3,000万円以内 | 0.45%~1.45% |
営農ローン | 農機具の購入・運転資金など | 認定農業者 認定新規就農者 担い手 その他農業を営んでいる方や従事している方・JAの組合員など |
300万円 | 年3.0%~3.35% |
農業関連の資金については、以下の注意点があります。
- 都道府県ごとに貸し出し条件が違う
- JAによっては取り扱っていない商品もある
- 県によって資金の名称が違う場合もある
今回は一般的な例をまとめています。融資額や金利は融資金利を明記しているJAの商品を例に紹介していますので、お近くのJAで商品内容を確かめてから申し込みを検討しましょう。
JAでお金を借りるメリット2つ
JAでお金を借りるメリットは、主に2つ。
- 低金利で借りられる
- 無担保・無保証人でも借りられる
詳細を確認しましょう。
低金利で融資を受けられる
JAでお金を借りると、低金利で借りられます。
中でもお得になるのが、金利が高くなりがちなカードローン商品です。
いくつかの商品を例に、金利を具体的に比較してみましょう。
カードローン商品 | 金利 |
---|---|
アコム・SMBCモビット・アイフル (消費者金融) |
年3.0%~18.0% |
プロミス (消費者金融) |
年4.5%~17.8% |
三井住友銀行カードローン | 年4.0%~14.5% |
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | 年1.8%~14.6% |
JA青森 | 年10.0%~14.0% |
JA広島市 | 年10.0% |
JA新いわて | 年9.0%~10.7% |
JAあいち海部 | 年7.0%~7.3% |
地域によって幅はありますが、JAの金利は消費者金融や銀行よりも低く設定されています。
はじめての借入では金利は最も高い金利が設定される場合が多いので、20万円を2年で返済する場合について利息の差を見てみましょう。
- 年17.8%(消費者金融):利息39,184円
- 年14.5%(銀行カードローン):利息31,600円
- 年7.3%(JA):利息15,568円
利息にかなり差が出るのがわかりますね。
JAのローンは地域によって金利にかなり開きがあるので、確認してから借入を検討しましょう。
無担保・無保証人でも借入可能
JAバンクのローンは、住宅ローン以外無担保・無保証人で借りられます。保証については保証人を立てるのではなく、保証会社を利用しています。
保証会社とは以下の役割を持つ機関です。
- 審査を行う
- 借入をしている方が返済できなくなったら代わりに返済をする(代位弁済)
JAが保証会社に保証を依頼すると、保証会社は申し込んできた方にお金を貸していいか審査を行います。保証会社が貸してもいいと判断したら、JAは申込者にお金を貸します。
借入をしている方は保証会社に支払う手数料としての保証料を支払い、万が一返済が滞った場合は代わりに支払いをしてもらいます(代位弁済)。
代位弁済をしてもらった後は、借入をしている方は保証会社に対して返済をします。
保証会社とは、融資を受けた方が万が一返済能力を失ったときに、本人に代わってその返済を行ってくれる会社のことです。たとえ利用者が返済できなくなっても、保証会社を通していれば銀行や貸金業者は貸したお金が返ってこないというリスクを回避することができます。同時に、融資を受ける際に利用者の返済能力を保証してくれるという役割も持っています。(引用元:プロミス│知って得するマメ知識)
保証会社がついていると、JAとしては貸したお金が返ってこないリスクを回避できます。
JAの商品の場合、保証料が利率に含まれているものもありますし、利率とは別に保証料の支払いが求められるものもあります。
JAのローンの場合、商品によってはどの保証会社になるかで利用条件が異なるものもあります。
たとえばJAバンク北海道が紹介しているカードローン商品の場合、利用できる方と契約極度額が保証会社によって以下のように異なります。
利用できる方 | 北海道農業信用基金協会保証:20歳以上65歳未満で前年度の税込年収が200万円以上(農業者は150万円以上) ニコス保証:20歳以上70歳未満で安定継続収入がある オリエントコーポレーション・ジャックス保証:20歳以上65歳未満で安定継続収入がある |
---|---|
契約極度額 | 北海道農業信用基金協会保証:50万円まで ニコス保証:500万円まで オリエントコーポレーション・ジャックス保証:300万円まで |
地域によってさまざまな違いがあるので、商品内容を確かめてから申し込むようにしましょう。
JAでお金を借りるデメリットは何がある?
JAでお金を借りるにはデメリットもあるので、知った上で借入をするか検討する必要があります。
デメリットについて確認しましょう。
借入するには組合員でなければいけない
JAは農家ではなくても利用できますが、利用する場合は組合員になる必要があります。
JAは助け合いの精神のもとで、農業従事者と地域の方々の出資によってより良い暮らしづくりを目指す協同組合なので、利用するなら組合員となって出資する必要があるのです。
JAは、相互扶助の精神のもと、農業に従事している方と地域の方々が出資し、事業の利用を通じてより良い暮らしをつくる協同組合です。一定の条件はありますが、地域のみなさまはどなたでもJA事業をご利用いただけます。(引用元:JA松山市│農家じゃないと利用できないの?)
加入するためには出資金を支払う必要があります。JA松山の場合は1口1,000円以上の出資金が求められます。
JAひだでも同様に、出資金は1口1,000円以上最大3,000口まで受け付けています。出資口数でサービスに差は出ません。
出資は1口1,000円以上で最大3,000口までお受けする事ができます。出資口数に関わらず、組合員として等しくサービスをご利用いただけます。出資金は今後も継続して安定した事業運営を行うため、また、利用いただく各種施設等の充実に利用させていただきます。(引用元:JAひだ│出資金について)
高額の出資が必要なわけではありませんが、ローンが目的の場合ローンのためだけに出資をするかどうか考える必要があります。
消費者金融や銀行では出資は必要ないので、合わせて検討すると便利です。
組合員には以下の2種類がありますが、利用に関する権利に差はありません。
正組合員 | 農業従事者 |
---|---|
準組合員 | 農業従事者以外 |
正組合員になるためには、耕作面積や農業への従事日数などの条件が定められています。
即日融資には対応していない
JAバンクで融資を受ける場合、即日融資は不可能です。
JAでお金を借りる場合、仮審査が行われたのちに本審査が実施されます。
仮審査はネットで申し込めますが、本審査を受ける場合はJAの店頭での申し込みが必要です。来店不要で対応できるJAも一部ありますが、多くの場合店頭まで出向く必要があります。
Q2:本審査の申込みにはどのような方法がありますか。
A2:本審査は、仮審査結果が応諾の場合、JA店頭にてお申込みいただきます(一部JAでは、来店不要でお手続きができます)。(引用元:JAネットローン│お申込みについて)
仮審査の結果を受け、店頭で本審査を申し込み、さらにその結果を聞いてから融資を受ける流れになります。
仮審査の結果が出るまでに1営業日から3営業日必要ですし、来店して本審査の申込をした後本審査の結果が出るまで待つ必要があるので、お金を借りるまでに少なくとも1週間程度かかります。
Q3:審査の結果は、どのように連絡されますか。
A3:仮審査の結果は、受付後約1~3営業日後にEメールまたは電話で回答します。なお、受付日時刻によっては、3営業日以降のお知らせとなる場合もございます。
本審査の結果は、所定の審査が終了した後、電話(非対面契約の場合はEメールまたは電話)で回答します。(引用元:JAネットローン│お申込みについて)
急いでお金を借りる必要がある場合、JAバンクの融資では対応できません。
できる限り早めにお金を借りたい方は、即日融資が可能な消費者金融がおすすめです。
以下に挙げる大手消費者金融なら、どの業者を選んでも即日融資が可能な方法があります。
消費者金融 | 即日融資に関する案内 |
---|---|
プロミス | 審査は最短30分 最短1時間(即日)での借入も可能 |
レイクALSA | 最短60分での融資も可能 |
アイフル | 申し込みから契約まで最短であれば1時間 |
SMBCモビット | 審査は最短30分※ 即日の融資にも対応※ ※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。 |
アコム | 申し込みが終わってから最短30分で契約に進める |
たとえばプロミスの公式サイトを見てみると、最短1時間で借入が可能な場合もあるとわかります。
プロミスのカードローンでは、お申込みから審査、カード発行、お借入までにかかる時間が、一般的な銀行系カードローンよりスピーディなのが特徴です。
お申込みから最短で30分程度で審査が完了し、最短1時間(即日)でご利用も可能です。(引用元:プロミス公式サイト│カードローンのメリット)
他の大手消費者金融も、公式サイトに即日融資も可能であると記載されています。
遅くても翌日には借りられるケースが多いので、急いでお金を借りる必要がある方は消費者金融を検討しましょう。
JAのローンは店頭で本審査を申し込む必要がありますが、大手消費者金融ならどの業者を選んでも来店不要で契約までできる方法があります。
仕事・家事・学業などが忙しくて手続きに行けない方は、来店不要で手続き可能な消費者金融がおすすめです。
借入の審査難易度は高め
JAバンクのローンは借入の審査難易度が高めです。
審査難易度が高いのはJAバンクが営利目的の金融機関ではないからです。
JAバンクは営利目的の金融機関ではないので、貸したお金が返ってこないと経営にダメージを受け必要なサービスが提供できなくなります。
安定してサービスを提供するためには、審査を厳しくしてきちんと返してくれそうな方にのみ融資をする必要があるのです。
JAでお金を借りるカンタン4ステップの流れを解説
JAでお金を借りる流れは簡単で、JAバンクいわての説明を元に見てみると、利用したいJAが決まっていれば4ステップで手続きが完了します。
利用先のJAを選択するステップを含めても、5ステップで手続きできます。
画像引用元:カードローン|JAバンク岩手
- 利用したいJAを選択
- 仮申し込み画面で必要事項を入力・送信※ネット申し込みの場合
- 申込内容の確認の電話(自宅または勤め先など)
- 仮申し込みの諾否結果連絡
- JAの窓口で正式な手続き
※ネットで申し込めない場合は店頭での申し込み
手続きの流れはシンプルです。
ネットまたは店舗窓口から申し込みをする
JAバンクのカードローン商品は、ネットで申し込める商品と店頭窓口から申し込む必要がある商品があります。
たとえばJAいわてには同じカードローン商品で保証会社が以下の3社から選べるのですが、保証会社によってネットで仮申し込みができるか決まります。
保証会社 | ネットでの申し込み |
---|---|
岩手県農業信用基金協会 | 不可能 |
三菱UFJニコス | 可能 |
ジャックス | 不可能 |
JAバンクによって取り決めはさまざまなので、利用先のJAバンクの商品内容を確認して利用する必要があります。
審査の際に必要になる持ち物や書類
今回はさまざまな目的にお金を使えるカードローンを例に、審査の際に必要な持ち物や書類を紹介します。
審査の際に必要なものは、以下の通りです。
- ご相談(審査)シート※ネット申し込みでは不要
- 個人情報の収集などに関する同意書
- 本人確認ができる書類(運転免許証・パスポートなど)
- 住民票
- 印鑑
- 収入を証明できるもの
利用先のJAによって必要書類が異なる場合があるので、事前の確認が必要です。
事前審査(仮審査)を受ける
申し込みが済んだら申し込み確認の連絡があり、本人が申し込んだと確認が取れたら仮審査が行われます。
仮審査の結果が出るまでには、1営業日から3営業日かかります。
結果が出たら電話またはEメールで結果を知らせる連絡があるので、審査に通っていれば本審査の申し込みへと移ります。
内容確認と説明、本審査を受ける
本審査の申し込みは一部のJAを除いて店頭窓口でしか行えないので、店頭に出向いて手続きをしましょう。
その際に内容説明があり、正式な本審査の手続きを行います。
本審査の結果は電話で連絡があります。店頭窓口以外で本審査が申し込める場合は、電話またはEメールで回答があります。
借入をする
利用するローンの種類によって借入方法が異なりますが、カードローンの場合はローンカードが手元に届くので、カードを利用してATMでの借入が可能です。
JAのATMだけではなく提携ATMも利用できます。提携ATMはこちらから確認可能です。
カードローン以外の商品の場合、商品によって以下のような方法があります。
- 申込者の貯金口座を経由して業者などに振り込む
- 口座に振り込まれる
JAに口座を持っていなくてもローンの申し込みはできますが、本申し込みの時に普通貯金口座の開設が必要です。
返済をする
商品の種類によって返済方法は異なりますが、多くの場合JAの貯金口座からの引き落としです。
たとえばJAセレサ川崎のカードローン商品を例に返済方法を見てみると、以下のような返済方法があります。
約定返済 | 毎月12日に返済用貯金口座から自動引き落としで返済 |
---|---|
任意返済 ※決められた日以外の任意の返済 |
店頭窓口・ATMから返済 |
返済額は前月の約定返済日の借入談坂を元に、以下の例のように決められています。今回は一部を紹介しています。
前月の約定返済日の借入残高 | 返済額 |
---|---|
1万円未満 | 借入残高全額 |
1万円以上50万円以下 | 1万円 |
50万円以上100万円以下 | 2万円 |
100万円以上150万円以下 | 3万円 |
150万円以上200万円以下 | 4万円 |
借入残高によって返済額が変わるので、残高不足に注意しましょう。
ネット申し込みに対応していない場合
ネット申し込みに対応していないJAで借入をする場合は、仮審査の申し込みからすべての手続きをJAの店頭窓口に来店して行う必要があります。
手続きに手間と時間がかかるので、手続きがスムーズに進められそうかを確認してから申し込みましょう。
時間的に厳しい場合は、来店不要で手続きができる消費者金融などを検討した方が安心です。
JAローンの審査基準は厳しい?
JAバンクは営利目的の機関ではなく、出資金を元に経営を行っているので、ローンの審査基準は高めです。
具体的にどのような審査基準となっているのか、確認しましょう。
継続した安定収入がある方が貸付の対象
JAのローンでは継続した安定収入が求められます。
継続した安定収入に関しては、以下のような特徴があります。
- 前年度の税込年収に基準がある商品が多い
- 勤続年数に基準がある商品が多い
年収に金額に関する規定がない場合でも、継続した安定収入が求められます。
JAバンク北海道が紹介しているカードローン商品を例に見てみると、保証会社が北海道農業信用基金協会保証の場合は前年度の税込年収が200万円以上(農業者は150万円以上)必要です。
保証会社がニコス保証とオリエントコーポレーション・ジャックス保証の場合は、継続した安定収入がある方が融資の対象となっています。
JAバンク岩手のフリーローンでは、保証会社が岩手県農業信用基金協会の場合、前年度の税込年収が200万円以上(農業者は150万円以上)で勤続年数が原則1年以上の方しか申し込めません。
参考:JAバンク岩手│多目的・フリーローン商品概要 岩手県農業信用基金協会保証
商品によっては勤続年数が3年以上になっているものもあるなど、基準が明確に決められている特徴があります。
JAネットローンの公式サイトを確認すると、パートやアルバイトでも申し込めると記載されています。
Q4:パート・アルバイトです。申込みできますか。
A4:お勤め先の雇用形態がパート・アルバイトでも、お申込みいただけます。(引用元: JAネットローン│お申込みについて)
正社員である必要はありませんが、パートやアルバイトの場合年収の条件を満たせない可能性も考えられます。
消費者金融の場合は年収に合わせて融資額を調整しながら融資してくれるので、年収が少ない方でも返済能力に合うだけの金額なら借入ができる可能性があります。
貸金業法という法律によって消費者金融では年収の3分の1を超える融資が禁止されていますが、その範囲内であれば年収が少なくても問題はありません。
たとえば年収がJAの基準として示されている100万円に満たない90万円でも、法律上30万円までなら融資が受けられます。
実際のところ法律の3分の1ぎりぎりまで借入ができるケースはほとんど見られませんが、10万円程度なら借入が認められるケースもあります。
信用情報に傷が付いていたら借入はできない
JAのローンでは返済できるか重点的にチェックをしてから融資をするので、信用情報に傷が付いていたら借入はできません。
信用情報とはこれまでに個人が借入をした記録で、以下のような借入がすべて含まれています。
- カードローン・マイカーローン・フリーローンなどの各種ローン
- クレジットカードでのキャッシングやショッピングの支払い
- 分割の契約で購入した商品の支払い(携帯端末の分割払いなど)
これまでの返済が滞っていれば、すでにお金を返す能力がなくなっているとみなされます。返済が滞った記録がある状態を、信用情報に傷が付いていると言います。
延滞に関する記録は延滞が解消されてから5年間は残るので、過去5年のうちに延滞の経験がある方は審査に通らないと考えましょう。
JAローンの審査を通りやすくするコツを紹介
JAは協同組合なので、JAを利用している方が優遇される傾向にあります。
以下のような状態であれば、JAとの関連が低い方よりも審査に通りやすいと言えます。
- JAの組合員になる
- JAに口座を開設する
申し込み条件に合っていないと申し込みすらできないので、年収や勤続年数の条件を満たしたうえで申し込みましょう。
JAクレジットカードをあらかじめ発行しておくと審査で優遇される?
JAバンクでは「JAカード」というクレジットカードが取り扱われています。
発行元は三菱UFJニコスです。
カードの発行元の会社は、その会社独自に利用者に関するデータを集めています。
JAのローンの中には三菱UFJニコスが保証会社となっている商品がありますが、保証会社はローンの審査を担当するので、JAカードの利用状況が良いと審査で有利になるケースもあります。
利用状況が良いとは、次の状態を言います。
- カードをたびたび利用している
- 返済に遅れがない
返済が滞っていると逆に悪影響が出るので、注意が必要です。