バティスタは第2の“神ってる鈴木”になれる!!

 交流戦最初の6試合を4勝2敗で終え、単独首位をガッチリとキープした緒方広島。リリーフから先発に回って先月30日の西武1回戦(メット)を6回無失点で4勝目を挙げた薮田が流れを作り、週末はマツダに戻ってロッテに初戦を延長で敗れながら、あとを連勝して2カード連続勝ち越しを決めた。「横綱の野球をやっていた」というのが1週間を通した感想だ。

 リリーフ陣がよく頑張った6試合だったが、それ以上に目立ったのが攻撃力だ。この間に放った本塁打は実に12本。リーグトップのチーム打率を誇る強力打線は交流戦に入っても衰えを知らなかった。先月31日の西武2回戦では左翼でスタメン出場した堂林が今季1号の3ランを放ち、翌日の3回戦はDH起用の松山が先制弾。控え組が打てば主力の鈴木やエルドレッドがロッテ戦で爆発し、さらに支配下選手登録されて1軍に上がってきたバティスタが3日の2回戦で衝撃の「初打席初本塁打」を代打で放つといった離れ業をしてのけた。“未知の怪物”は翌4日の3回戦でも2試合連続の代打弾を記録。まさに選手層の厚さを満天下に知らしめた1週間だったとも言える。

 そのバティスタだが、日本人の若手に交じって懸命に練習する姿をキャンプから見てきた。もう一人の育成選手・メヒアと共に、日本人選手に勝るとも劣らない努力を重ねていた。2軍首脳陣がウエスタン開幕からずっと2人をスタメンで起用し続けてきたのは大きな期待の表れで、実際に結果も残した。緒方監督はいいタイミングで支配下選手登録をし、1軍に上げたと思うし、その起用に見事応えてみせたバティスタも確かに「運」を持っている。昨年の交流戦では鈴木が“神った”が、今年はこの助っ人かもしれない。

 あす6日からは昨年の日本シリーズで3連敗を喫した札幌での日本ハム戦。そして仙台に移動してパの首位を独走する楽天と対する。この6試合でカギになるのは、8日(木)に先発する岡田と思っている。週末の楽天戦にようやく1軍復帰するジョンソンと、先月30日のロッテ2回戦(マツダ)が復帰戦だった野村が登板する予定で、この2人に負担をかけないためにも岡田には完投に近い投球が求められる。真ん中に投げる岡田の投球回数次第で、週末の戦い方が変わってくるのだ。もし岡田が完投勝利でも上げれば、楽天戦はほぼ完璧に近い中継ぎ陣をフル回転させられる。ケガ人が多い日本ハムを薮田、大瀬良、岡田の3本で最低でも勝ち越し、仙台に乗り込みたい。「横綱の野球」を普通にできれば敵地6連戦も、そんなに大きな崩れはないと思っている。

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