徳島・球斗「一番下からのスタート」 見て学び実力でスタメン奪う

 【徳島・球斗内野手】文=高田博史

 ここ数年、十代のアイランドリーガーが増えている。球斗もその1人だ。高校卒業と同時に徳島に入団し、前期は練習生、後期から選手登録された。

 初めての出場は対ソフトバンク3軍戦(8月1日、アグリあなん)での代打、空振り三振だった。あの正田樹(愛媛)から初安打を放っている(8月16日、宇和島)。初の先発出場は対巨人3軍戦(8月18日、JAバンク徳島)である。

 「そこはホントに感謝だと思ってますね。練習生で入って、後期になっていろいろチャンスもらって。この場にいられることを、1年目に経験できたことが大きいかなと思ってます」

 9番・三塁手として先発出場することが多くなった。だが、実力で奪ったスタメンではなく「使ってもらっている」と自覚している。

 「経験を積ませていただいている身なので。テツさん(駒居鉄平コーチ)からも『どんどん振っていって!』と言われていて。初球からいける球をどんどん振っていったらいいというのは、常に考えています」

 投手のレベルが高校時代とは全然違う。スピードが速い。変化球のキレがすごい。それまで持っていた自信は見事に打ち砕かれた。

 だが、先輩たちのプレーをしっかり見て、吸収することから始めている。見るだけでも得るものがある。

 「見て学ぶものしかないですね、ホントに。入団会見のときにも言ったんですけど、一番下からのスタートで、学ぶものしかない。自分より下がいない世界で、すべてがお手本なので。守備も、バッティングも」

 長打が出るようになり、もう少しでスタンドインという打球も増えてきた。チャンピオンシップを経験できたことも、きっと今後の大きな糧となるはずだ。

 「いま、やらなくてはいけないと思うことは何ですか?」と尋ねた。

 「バッティングですね。変化球の苦手意識を直さなくちゃいけない。養父さん(鐵監督)にもフリーバッティングでそれを教えてもらってるんですけど」

 あの角中勝也(ロッテ)もアイランドリーグに来たときは高卒1年目だったと話すと「そうなんですか!」と目を輝かせた。

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