【5月12日・立大-明大】明大・森下に二刀流の素質 投手としての改善点は?
「東京六大学野球、立大4-3明大」(12日、神宮球場)
元阪神スカウトで現在AbemaTV六大学野球中継の解説を担当している菊地敏幸氏は明大・森下暢仁(まさと)投手(3年・大分商)に二刀流の素質があると指摘した。この日は6回1/3を投げ3失点で惜しくも敗戦投手に。六回に自ら一時勝ち越しとなる適時二塁打を放っただけに悔やまれる投球だった。
「投打で進化する余地がある」とポテンシャルの高さを認めるからこそ、同氏の期待は大きくなる。
気になるのは投球フォームでの肘の高さだ。「楽天の岸君のイメージなのかもしれないが、無理して肘を上げすぎているのかな」と改善すべきポイントを挙げた。
「自然体で腕を振ればもっと彼本来の球筋で変化球にキレが出るのではないか」と楽な投げ方で力を出せるとアドバイス。明大のエースとして勝負どころでギアを上げた投球ができるようになれば、プロの評価も一段と高くなるだろう。
◆菊地敏幸(きくち・としゆき)1950年生まれ。法政二から芝浦工大を経てリッカー。ポジションは捕手。89年にスカウトとして阪神入団。藪、井川、鳥谷らを担当。13年限りで阪神を退団した。今年から「AbemaTV」で東京六大学野球リーグの解説を担当。