自然には勝てまへん!順延、足止め、再試合…夏の甲子園に“水を差した”台風の歴史
7日開幕の予定だった第99回全国高校野球選手権は、台風接近のため8日に順延されました。会場は屋根のない球場、そして時季的なこともあり、夏の甲子園はこれまでも台風の影響を受けてきました。
公開日:2017.8.7
影響は選手だけじゃなく…台風で家族ら到着できず応援団30人

【1998年8月14日デイリースポーツ紙面より】
<第78回(平成8年)>
二十三年ぶり出場の前原(沖縄)は、台風の影響で寂しい応援団の中、前橋工(群馬)に0―1のサヨナラ負け。
(中略)
大型で強い台風12号が沖縄本島を通過したため、前日、父母会をはじめ応援団二百人が乗るはずの飛行機が欠航、この日早朝の臨時便も欠航した。沖縄からの応援は十一日にやってきた三十人のみだった。
台風に救われた!序盤で大敗ムードも降雨ノーゲーム…再試合で一転勝利!

【2003年8月9日デイリースポーツ紙面より】
<第85回(平成15年)>
台風に救われた。倉敷工は先発の陶山が大乱調。序盤で0―8の大差をつけられていた。だが台風10号がもたらした雨は四回裏に一気に強まり中断。グラウンド一面が水たまりと化し、25分後、東條球審がノーゲームを宣告した。
「厳しいコースを打たれて焦ってしまった。気持ちで負けていたかもしれません」。大崩れしないことで監督から信頼されていたエースがまさかの大量失点。陶山の表情は悔しさがにじみ出ていた。
試合は仕切り直し。9日の第1試合で駒大苫小牧と再戦する。「また最初からできるけど、負けていたという周りの目が気になる。気持ちを切り替えていくしかない」と須田主将。天から授かったチャンス。今度はきっちりものにする。

【2003年8月10日デイリースポーツ紙面より】
前日、降雨コールドとなった第1試合は倉敷工が二回、西野の中前適時打で先制するとその後も着実に加点。駒大苫小牧(南北海道)を5―2で破った。
(中略)
足りない何かを思い出したマウンドだった。前日冷静さを欠いて8失点の倉敷工・陶山がまるで別人のような投球で駒大苫小牧をほんろうした。
直球で押して変化球でかわす。インコースも厳しく突いた。降雨ノーゲームで再試合となったこの日も三回に3連続失策。七回は連打を浴びた。しかし「僕らは一度死んだ身」と開き直った陶山は強気を貫いた。
(中略)
試合終了後、駒大苫小牧の石川に「ナイスピッチ」と声をかけられ「ありがとう」と答えた。「あんな状況からまた一から試合をしてくれて申し訳ない気持ち。彼らの分まで頑張ろうという気持ちです」
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