勝たせられる投手になって帰ってきた智弁学園の西村君
「全国高校野球選手権大会・1回戦、智弁学園10-3倉敷商」(11日、甲子園球場)
智弁学園(奈良)は先発の西村君に尽きる勝利でした。この日の投球を見て、昨年の甲子園交流試合、中京大中京戦を思い出しましたね。
中日にドラフト1位で入団した高橋宏斗投手と投げ合い、延長十回にサヨナラ負けを喫しましたが、試合後に「自分のピッチングとかではなくチームを勝たせられるピッチャーになりたいです」と話していました。あれから1年、甲子園に帰ってきてチームを勝たせた上で、自分自身も最高のピッチングをしたわけです。
バッターでは前川君が2安打。春のセンバツでは敗れた明豊戦で4打数無安打に終わり「自分がつないでいれば勝てた」と泣いていたのが印象的で。夏の奈良大会では1番だったのが、3番に入って力みとかもあるのではと思っていたところで、四回は内野安打で出塁して続く山下君の先制打につなぎましたね。
自分がつなげれば、という春の悔しさを晴らしたのではないでしょうか。西村君と共に、甲子園で負けた借りは甲子園で返すという活躍でした。
◆かみじょうたけし(本名・上条剛志)1977年12月31日生まれ。兵庫県淡路島出身。龍谷大卒。血液型A型。身長170cm、体重50kg。高校野球大好き芸人として知られる。趣味・特技は競輪予想、モノマネ。