「全国高校野球選手権・１回戦、日大山形４－１米子東」（１０日、甲子園球場）

　２年ぶりに夏の甲子園が帰ってきました。開会式では山崎育三郎さんが大会歌「栄冠は君に輝く」を独唱しましたね。山崎さんは昨年放送されたＮＨＫの連続テレビ小説「エール」でも球場で同曲を熱唱する役を演じたのですが、本当に甲子園で現実になるとは。

　実は、僕も「エール」に出演していまして。同局を作曲した古関裕而さんのモデルとなった主人公が、初めて甲子園に来るシーンで、球場職員として起用していただきました。思い出の場面が、今日の山崎さんが歌うシーンとつながって…。鳥肌が立ちましたね。

　撮影中は「ちょっとでも映ってやろう」と思い、主人公と一緒に派手に甲子園に感動したら「球場職員なので感動しないでください」とＮＧを出されたことも思い出ですが…。

　試合では開幕戦から応援の力を感じました。学校関係者やブラスバンドしか入場できませんが、米子東が九回に追い上げた場面はメガホンの音だけなのにすごい迫力でした。超満員の甲子園を思い出させてくれましたね。

　今春センバツは録音した音源が流されていました。当時、アルプスに行って気づいたのですが、一塁側なら一塁側の音源は聞こえますが、三塁側の音源は聞こえないんですよね。だから、今までみたいに応援で相手に圧をかけることが難しかったんです。まだ制限は多いですが、できる範囲で選手を後押ししてほしいと思います。

◆かみじょうたけし（本名・上条剛志）1977年12月31日生まれ。兵庫県淡路島出身。龍谷大卒。血液型A型。身長170cm、体重50kg。高校野球大好き芸人として知られる。趣味・特技は競輪予想、モノマネ。