大崎 旧3年生から受け継がれた思い
「選抜高校野球・1回戦、福岡大大濠2-1大崎」(22日、甲子園球場)
実は2月末に大崎高校(長崎)の練習を見学させてもらっていました。清水監督にもお話を聞かせていただいて、少し外野が弱いということだったのですが…。中堅・池田くんのファインプレーがあったり、左翼・松本くん、右翼・乙内くんもハツラツとしていて。あと一歩という展開でしたが、すごく良かったです。
アルプスにもお邪魔させていただいたんですが、去年の3年生でエースだった田中くんのおじいちゃんが座っていらっしゃいました。去年の3年生はコロナ禍で甲子園大会が行われず、聖地への道が閉ざされました。
それでも頑張って長崎県の独自大会で優勝して。清水監督もミーティングで「3年生がいたから今がある。3年生のおかげで甲子園に来れた」という話を選手たちにされていました。序盤は福岡大大濠のエース・毛利くんからなかなか得点が奪えず、おじいちゃんの椅子から前日の雨が滴り落ちていて「悔し涙かな…」とおっしゃっていたのですが。七回に1点を返すと、その水滴が不思議とピタッと止まったんですね。
前主将の坂口くんもアルプスで「(後輩は)こんなもんじゃない。もっとできることをまた夏の甲子園で見せてほしい」と言ってました。きょうは緊張もあったと思います。夏はまた成長した姿、そして本来の姿を見せてほしいものです。
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かみじょうたけし(本名・上条 剛志)1977年12月31日生まれ、43歳。兵庫県淡路市出身。中学、高校時代はソフトテニス部。龍谷大卒。お笑いコンビ「ロビンス」で活動後、現在はピン芸人。「デイリースポーツオンライン」でコラム「かみじょうたけしの内にズバッと!!」を連載中。