神戸国際大付には「山の神」もいる!17年以来“因縁の対決”に注目

 センバツの抽選会が2月23日に行われました。初戦から昨年秋の近畿大会決勝と同じ智弁学園と大阪桐蔭の対戦や、具志川商と八戸西の21世紀枠対決などが決まりましたね。

 不思議な巡り合わせというか、そういう意味では開幕カードの神戸国際大付と北海の対戦も注目で。対戦が決まった直後、神戸国際大付の青木尚龍監督は、当日の朝に開幕カードで北海との対戦が決まる夢を見たということを言われていましたが、この両校は2017年の夏の甲子園で対戦していたんです。

 その時は神戸国際大付が勝ったんですが、そういう意味でも因縁のカードです。北海には木村選手という大会注目の左腕がいて、神戸国際大付にも阪上選手という好投手がいますが、神戸国際大付からすると、打線がいかに木村選手を攻略するかがポイントかなと。

 これはまだ組み合わせの決まる前のことでしたが、2月に入って、個人的に神戸国際大付の練習を見に行かせてもらいました。その中で、冬場に行う伝統の「山ラン」という練習の話になり、青木監督に「どこを走るんですか?」と聞くと「ちょっと見てみますか」となり、実際に走らせてもらいましたが、本当にキツくて…。

 場所はグラウンドのレフト裏側の山の中。そこにある階段で、山の上から下に降りてまた上がるような形の、アップダウンの激しい1周600メートルほどのコースなんですが、階段と言っても角度が急で、ほぼ崖のような感じで。

 僕は下からスタートさせてもらいましたが、3段、4段上がっただけで後悔しましたね。一度上まで上がっただけで息が切れるほどハードで、選手は1周3分以内とか時間を決めて1日10周とかするそうです。選手の下半身を見るとみんなすごくどっしりしていましたが、その秘密が分かった気がします。

 ちなみに、今のチームでは木村君という選手が一番速く走るそうで、「山の神」と呼ばれているそうです。山道を駆け上がる原始的な練習に加えて、他にはレッドコードという、天井からつるされた赤いロープのようなものを使った体幹の強化にも励んでいて。そんな、高校野球ではあまり見かけないトレーニングも取り入れてましたね。

 バッティング練習でも、木製バットか竹バットを使っていて、基本的に金属バットは練習試合か公式戦でしか握らないそうです。寒い時期は木製だとつまると手がしびれて痛いんですが、青木監督は常に『フルスイングでいけよ』と指導されていて。

 そういった中で鍛えあげられた打線と、個人的に大会ナンバーワン左腕じゃないかなと思う北海の木村選手との対戦です。17年の再現か、それともリベンジなるのか。青木監督も、どこかで17年の対戦を意識されていたからこそ夢に出てきたと思いますしね。そういったところも含めて初日から目が離せないですし、昨年が中止となっただけに余計に楽しみな大会となります。

  ◇  ◇

 かみじょうたけし(本名・上条剛志)1977年12月31日生まれ。兵庫県淡路島出身。龍谷大卒。血液型A型。身長170cm、体重50kg。高校野球大好き芸人として知られる。趣味・特技は競輪予想、モノマネ。

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