履正社時代に待った!かみじょうたけしが感じた大阪桐蔭の底力

 天理高校の優勝で幕を閉じた近畿大会は、準決勝だけ見に行けました。天理は奈良大会での3位という順位を見るとここまでやるとは予想していませんでしたが、立派な戦いでしたね。

 奈良からは優勝した天理の他に4強の智弁学園、そして8強の奈良大付という3校が出場していましたが、思い出したのが2011年の近畿大会です。その時もその3校が出場していて、決勝で天理と智弁学園が戦って智弁学園が優勝。奈良大付は近江に敗れて8強止まりで、センバツに出られなかったんですよ。同じような展開になったことで、来年のセンバツがいったいどうなるのかなと。

 そういった中で、準優勝の大阪桐蔭や準決勝で天理に敗れた履正社は、選手の起用を含めて先を見た戦いをしていたなというのはありましたね。履正社で言うと、夏の選手権で優勝したことで、新チームの始動が日本一遅れるチームと言われながらも、大阪大会では決勝で大阪桐蔭に敗れたものの準優勝で。

 戦力を見ても、ピッチャーでは夏の星稜との決勝戦でも登板した岩崎君がいて、小深田君、関本君、大西君らで組むクリーンアップが強力。新チームも期待できる戦いぶりでさすがだなと思って見ていましたが、印象に残ったのは大阪桐蔭でした。やはりすごいチームを作ってきているなと。エースで左の藤江君は、角度もあってキレもあって、打ちにくいピッチャーやなと思っていたら、同じ左では1年生の松浦君が準決勝の智弁学園戦に先発して、140キロ中盤のキレのあるストレートを投げてましたし。

 1年生で言えば、右投げの関戸君もその智弁学園戦に投げましたが、高校に入って半年ぐらいとは思えないような、うわさ通りのすごいボールを投げるなと。そういった力のあるピッチャーが2番手、3番手とかで控えているわけですからね。

 打つ方でも西野君、船曳君、仲三河君なんかは素晴らしいバッティングしますからね。本当に投打に充実しているなと。僕は見に行った準決勝ではバックネット裏で見ていたんですが、作新学院の小針監督も、大阪桐蔭と智弁学園の試合を見に来られていたんです。

 ちょうどその翌日の、甲子園でのキッズフェスタというイベントに講師役で呼ばれていたということで、「せっかくなのでちょっと見に来ました」と足を運ばれていて、大阪桐蔭を見て「これだけの戦力、栃木県ではありえないですよ」と個々のレベルの高さに驚かれてましたね。

 夏が終わった段階では、始動の遅れがあるとは言え、初の日本一を経験した履正社の時代が来るかなと思っていましたが、今年の春夏で甲子園を逃した大阪桐蔭のプライドというか、底力を感じた気がします。大阪はこの履正社と、大阪桐蔭の2強ですよね。史上最高のライバル対決になるんじゃないかなという期待感と、近畿全体のレベルの高さから、来年のセンバツでの近畿勢の戦いも楽しみだなと感じた近畿大会でした。

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 かみじょうたけし(本名・上条剛志)1977年12月31日生まれ。兵庫県淡路島出身。龍谷大卒。血液型A型。身長170cm、体重50kg。高校野球大好き芸人として知られる。趣味・特技は競輪予想、モノマネ。

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