注目のドラフトも終わりました。事前にいろいろと情報が出ていましたが、結果的に佐々木選手は４球団の指名でしたね。もう少し重複するのかなと思ってましたが、佐々木君がロッテ、奥川君がヤクルトにいって両リーグに分かれたのも良かったですね。

　目を引いたのは阪神でしょうか。１位から５位まで高校生でしかも甲子園で輝いた選手ばかり。ホームグラウンドが甲子園ですからそれもいいですよね。ちょうどドラフトの日は、夜に東京でテレビの収録があって、そこで乙武洋匡さんと一緒だったんです。

　僕は初めてお会いしたんですが、わざわざ楽屋に来て、阪神のドラフトについて「ワクワクしますね。夢のあるドラフトをしましたね」とおっしゃっていて。特に喜ばれていたのが、奥川君の抽選に外れてからの西君の１位指名。「すごくハートを持った選手ですから」とかなり興奮されてましたね。とにかく、ド派手なドラフトやったなと思います。

　個人的にうれしかったのは、オリックスから３位指名された近大の村西君です。淡路の津名高校の後輩なのですごくうれしくて。ドラフト前日に、サンテレビさんが番組で村西君の取材に行って、指名されれば１番に誰に伝えたいですか？と聞くと「両親です」と。続けて、かみじょうさんは何番目ですか？と聞いたら「３番目です」と答えてくれたみたいで。意外と高評価やったんやなと（笑）

　それで実際に指名されたわけですが、ちょうど東京のテレビ収録に向けて羽田空港から移動している時に、村西君が連絡をくれました。「かみじょうさんありがとうございました、かかりました。ちなみにこれ、１番に連絡させてもらってます」と。「いやいや、１番は親に連絡やろ」と言いましたが、ありがたいことですよ。

　改めて思うのは、夢があるなと。村西君のことは、僕は母校の後輩やから知ってましたが、高校の時も控えで中学でも控え選手。それが大学で花開いて、ドラフトで３位指名される。分からないものですよね。どこに伸びしろがあるか、どういう学校やチームに進んで、どのような指導者に巡り会うかが大事で、村西君は縁というか運があるんやなと。

　僕はよく村西君に言うんです。サイドハンドということもあって、「淡路島の林昌勇（元ヤクルトのイム・チャンヨン）になれ」と。でも決まって「僕は中日の又吉さんみたいになりたいです」と返してきますが（笑）

　淡路島出身で言うと、去年、近本君が阪神から１位指名されて大活躍でしたし、今年は村西君も指名されましたから、うれしいですね。２人の実家は、僕の実家の隣町なんで自転車で１０分ぐらいのところにあって本当に近いので。そういったストーリー性も含めて、年に一度のドラフトはやっぱりおもしろいものだなというのと、地元からプロ野球選手が出るのは本当に誇らしいことです。

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　かみじょうたけし（本名・上条剛志）１９７７年１２月３１日生まれ。兵庫県淡路島出身。龍谷大卒。血液型Ａ型。身長１７０ｃｍ、体重５０ｋｇ。高校野球大好き芸人として知られる。趣味・特技は競輪予想、モノマネ。