アルプスにいる息子…「この子もよく頑張った」
「全国高校野球選手権・準決勝、履正社7-1明石商」(20日、甲子園球場)
明石商(兵庫)の選手は人の心を動かすプレーを見せてくれたと思います。3年生の重宮君と2年生の来田君の弟さんに会いました。彼らはお兄ちゃんの背中を見て「僕も明石商で野球をやるんや」と。その姿から「今日のリベンジは僕らがやる」という決意を感じました。
重宮君のお父さんは「キャプテンをやらせてもらって人間的に成長させてもらいました。明石商で良かった」とおっしゃっていました。重宮君は軟式出身。明石商野球部は111人の部員がいます。
そんな厳しい環境の中、重宮君は居残り練習や朝練を頑張っていた。それを狭間監督が、見ておられた。それで「おい、ちょっとサードに入ってみい」とチャンスをくれたんだそうです。
2年生エース・中森君のご家族は「リベンジをしてくれると思うので見ていてください」と。また来田君と中森君のお母さんは「来年は2人で盛り上げていかな」と声をそろえていました。
ベンチに入れなかった3年生が声をかけてくれたんです。その子のお母さんも近くにいて。アルプスにいる息子を見るのってつらい部分もあると思う。でも、お母さんは「この子もよく頑張った」と。涙が出そうになりました。プレー以外の所でも教えられることが多かった試合でした。
◇ ◇
かみじょうたけし(本名・上条剛志)1977年12月31日生まれ。兵庫県淡路島出身。龍谷大卒。血液型A型。身長170cm、体重50kg。高校野球大好き芸人として知られる。趣味・特技は競輪予想、モノマネ。