板東さんの台本の表紙にあった引き算とは

 星稜・奥川君の23奪三振で、25奪三振の記録を持つ板東英二さんと一緒になぜか僕まで注目ワードに上がりました。それで思い出したのが2006年夏のことです。早実・斎藤佑樹投手が、決勝再試合もあって1大会78奪三振。板東さんの大会記録83にあと5つと迫りました。板東さんが「顔もよくて早実で…。そんなやつに抜かれたくない!」と“ハンカチ王子”さながらに冷や汗をふいているのを見ました。

 100回大会だった去年の夏は板東さんと名古屋のトークショーに出演しました。前日は甲子園の準々決勝で、金足農の吉田輝星投手がその時点で計51奪三振。普通ならあと2試合で83には届きませんが、僕は「引き分け再試合であと3試合あればわかりませんよ」と言ってみました。

 すると板東さんは「お前な、記録は塗り替えられるものや」と言うのです。僕が初めて板東さんを「かっこいい」と思ったのもつかの間、机の上にあった板東さんの台本を見ると、表紙の余白には「83-51」と引き算が!

 僕がこっそり台本を本番に持ち込んで、お客さんに見せながら「おっさん、なにしょうもない計算してんねん!」と突っ込むと、「どれくらいかなと思っただけや!」と板東さん。お客さんの前で、またハンカチで冷や汗をふいていました。

  ◇  ◇

 かみじょうたけし(本名・上条剛志)1977年12月31日生まれ。兵庫県淡路島出身。龍谷大卒。血液型A型。身長170cm、体重50kg。高校野球大好き芸人として知られる。趣味・特技は競輪予想、モノマネ。

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