さすがは軟式の聖地、明石商の“軟式打ち”
明石商の狭間監督の采配には迷いがありません。1点ビハインドの八回1死二塁の場面で代走の窪田君が三盗に成功。こんな勇気のいる采配は、選手をものすごく信じていないとできません。
1死三塁からのエンドランにも驚きました。清水君の一ゴロで窪田君が同点の生還をするのですが、これがまるで当てにいった“軟式打ち”。さすがは軟式の聖地、明石の学校やと感心しました。そんな珍しい場面なのに、ベンチ前でガッツポーズする狭間監督はすべてわかっていたような顔。こういう状況も想定して練習してきたんやなと思います。
十回には3度のバントを絡めた攻撃。しかも最後は満塁策で警戒されている中、2球目でスクイズに成功。セーフティースクイズではなかったところも狭間監督らしいところです。あの武将のような顔は「全部監督の責任」と腹をくくっているのでしょう。選手も監督を信じ切っているからこそ、盗塁もバントも思い切りよくできるのだと思います。
宇部鴻城は珍しい背番号8の先発投手、岡田君が印象に残りました。130キロ台の直球と120キロ台のツーシームのような変化球で、安打を許しても打たせてとる粘りの投球でした。初戦では本塁打も打つなど投打で活躍が光りました。
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かみじょうたけし(本名・上条剛志)1977年12月31日生まれ。兵庫県淡路島出身。龍谷大卒。血液型A型。身長170cm、体重50kg。高校野球大好き芸人として知られる。趣味・特技は競輪予想、モノマネ。