選考理由にも納得…センバツ出場校は楽しみなチーム盛りだくさん

 25日に決定したセンバツ出場校。まず21世紀枠について触れたいと思います。富岡西は徳島3位ながら四国大会では愛媛1位の帝京五を倒すなどベスト4進出。一般枠からの選出も十分に考えられたチームです。熊本西は九州大会ベスト8。石岡一は茨城大会3位ながら、MAX147キロ右腕・岩本大地を擁し、明秀日立や土浦日大(ともに茨城)など昨年春夏の甲子園出場校を撃破しています。このように、今年の21世紀枠は3校とも甲子園で十分に勝負できる力がある。さらに地元の大応援も予想されますし、勢いに乗ればおもしろいと思います。

 一般選考枠に関しては春3連覇、甲子園3季連続優勝がかかっていた大阪桐蔭が選出から漏れた事が話題となりましたね。近畿大会準々決勝で負けた4校を見ると、力のある近江(滋賀)を倒したもののやはり兵庫3位という事もあり報徳学園は厳しいのかなあ…とは考えていました。優勝した龍谷大平安(京都)にサヨナラ負けの接戦を繰り広げた市立和歌山はまず選ばれると予想、ならば福知山成美(京都)と大阪桐蔭の争いなのか?こう考えていたのは僕だけではないと思います。

 ただ5番目の評価は福知山成美でした。3位の龍谷大平安が近畿大会で優勝、2位の京都国際が準優勝の明石商(兵庫)と接戦を演じたように、レベルの高い京都大会を制した事が大きな理由でした。そして6校目は大阪桐蔭と争った結果、市立和歌山が選出されました。大阪桐蔭の3連覇の可能性は消えてしまいましたが、逆に言えば旧チームからの流れに縛られる事なく、現チームをしっかり評価した選出になったのではないでしょうか。

 関東・東京の6校目は横浜(神奈川)となりましたが、この選考も議論を呼びました。関東大会準々決勝でコールド負けの横浜、前橋育英(群馬)。佐野日大(栃木)も大量得点差で敗れ、東海大甲府(山梨)は結局未勝利に終わっている。そう考えると東京大会で二松学舎や早実など強豪を破り、決勝戦でも国士舘に1点差ゲームの東海大菅生かなあと僕自身も予想していました。

 しかし選考委員会は及川雅貴投手の素晴らしいピッチングがあり、関東大会王者の桐蔭学園を倒して“戦国神奈川”を制した事を選考理由にあげました。そう考えると十分に納得の選考でした。

 今大会ナンバーワン右腕・奥川恭伸率いる星稜(石川)、大阪桐蔭を倒して出てきた智弁和歌山、履正社(大阪)。それにセンバツで唯一、大正、昭和で優勝しており、平成最後となる今大会が“三時代制覇”のラストチャンスとなる高松商(香川)など楽しみなチームが盛りだくさんです。選抜高校野球は3月23日開幕!今年も素晴らしい大会になる匂いがプンプンしております!

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 かみじょうたけし(本名・上条剛志)1977年12月31日生まれ。兵庫県淡路島出身。龍谷大卒。血液型A型。身長170cm、体重50kg。高校野球大好き芸人として知られる。趣味・特技は競輪予想、モノマネ。

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