第100回記念大会、近畿地区はここに注目!

 6月30日に奈良大会の抽選会が行われ、これで近畿地区すべての組み合わせが出そろった。という事で非常に簡単ではあるが、僕なりに各地の大会をうらなってみる。

 まず滋賀大会。過去に類をみない大激戦が予想される。選抜には近江、彦根東、膳所の3校が出場したが、春の県大会は比叡山が優勝。他にも滋賀学園、近江兄弟社、春に彦根東を破った綾羽など力のある学校が多数。どこが出て来るか全く予想がつかない。

 注目投手は彦根東の左腕・増居翔太投手。選抜の花巻東戦で敗れはしたものの、9回までノーヒットノーランはだてではない。後は夏の大会を乗り切るスタミナが鍵になる。バッターでは近江の北村恵吾選手に注目。選抜の甲子園練習で見た2本のホームランは圧巻だった。背筋力ならぬ、ボーリングのベストスコアが200をゆうに超えるんだとか。

 京都大会は秋季大会からここまで府内無敗の乙訓が一歩リードか。しかし、100回記念大会で甲子園通算100勝をもぎ取りたい龍谷大平安も黙ってない。実際、乙訓を率いる市川監督からは「京都で優勝?平安を倒してないので偽りです」との言葉を聞いた。

 そして不気味な存在が鳥羽だ。第1回大会優勝校の流れをくむ学校であり、2000年に初出場した時は京都2中創立から100年目だった。高校野球100年目の15年にもノーシードから甲子園出場、選手宣誓も行っている。100という数字が何か大きな力を生むかもしれない。

 北大阪の本命は間違いなく、春連覇を達成した大阪桐蔭。特に藤原恭大、根尾昂両選手のすべてのプレーに注目だ。そして、ここ数年ライバル関係にある履正社も黙っていない。春季大会では興国に敗れはしたものの2年生左腕・清水大成投手が素晴らしい。万全なら左に好打者が多い大阪桐蔭と面白い戦いになるか。同大会で大阪桐蔭を最も苦しめた寝屋川も面白い存在だ。

 南大阪は混戦必至だろう。大体大浪商は春季大会で4強進出。近大付は同大会の初戦で箕面学園に敗れたが「夏は投手1人では勝てない」との考えからエース・大石晨慈投手が登板しなかった。秋季近畿大会、広い舞洲でホームランを放った高倉龍侑選手など好打者も多く、この2校がややリードか。興国、大商大堺、東大阪大柏原なども面白い。

 東兵庫は、順当にいけば優勝候補の滝川第二と報徳学園が4回戦で激突する。報徳学園は春季大会で滝二に惜敗しており、同じ相手に2度も負けられない。注目選手は報徳学園の小園海斗選手。ショートの守備に関しては、日本一の呼び声も高い。陸上部の父と元女子サッカー選手を母に持つスーパーDNAが大会を盛り上げる。他に市尼崎、市西宮、神戸国際大付などの実力校にも十分チャンスはある。

 西兵庫は公立の実力校がそろう。秋春と県大会を制している明石商が少しずぬけているが、続く西脇工、津名、社、姫路工なども大差はない。明石商さえ倒せば、どこにだってチャンスはある。さぁ100回記念大会で初出場校の誕生なるか。姫路工vs東洋大姫路の初戦屈指の好カードも楽しみだ。

 奈良大会は智弁学園が抜けている。春季県大会は準決勝まで全てコールド勝ち。決勝も高田商を16-1で圧倒した。塚本大夢、藤村健太、岡野龍太のクリーンアップは破壊力抜群。エース・伊原陵人、2番手の川釣聖矢の評価も非常に高い。

 追う天理はプロ注目の大型ショート・太田椋を中心に同大会でのコールド負けのリベンジを狙う。西和清陵vs奈良は初戦屈指の好カードだ。

 最後は和歌山。智弁和歌山の「絶対的王者感」は過去のチームと比べてもナンバーワンと言っても過言ではない。林晃汰、文元洸成、冨田泰生、黒川史陽の日本を代表する中軸に、1年生の細川凌平選手という新戦力も加わり盤石。市和歌山や日高中津、和歌山東なども面白いが、王者の牙城は堅そうだ。

 さぁ記念すべき100回記念大会よ、全ての高校球児に幸あれ!

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