かみじょうたけしのセンバツベストナイン
大阪桐蔭が史上3校目の春連覇を達成して幕を閉じたセンバツ大会。いい選手がたくさんいましたねっ。今回も「かみじょうたけしのベストナイン」発表したいと思います!
【投手】
川畑大地(乙訓)
甲子園のマウンドがハマったのか、144キロと自身の最速も更新。常時140キロ台の直球がコントロールよくきまる。特に右バッターへのアウトローのストレートには思わず声が出た。2試合とも中盤からの難しいリリーフでゼロに抑え、投球で球場とチームの悪い空気を変えられる素晴らしい投手。
【捕手】
高内希(彦根東)
慶応戦で1点を追う8回に2死からインコースの難しい球に対して腕を畳んでの逆転3ランには震えたが、二塁への送球も2秒を切る強肩。花巻東戦では増居投手の9回までノーヒットノーランをしっかりリード。強肩強打、頭脳明晰(めいせき)の捕手。
【一塁手】
黒川史陽(智弁和歌山)
セカンドも守るが、左打者の強烈な打球も難なくさばくファーストとしての能力を買いたい。打者としては創成館戦の逆方向へのホームランには技術とパワーを感じた。そして次の東海大相模戦と2試合つづけて土壇場で回ってくる強運と、そこで打てる勝負強さ。構えた時の懐の深さは、2000年準優勝時の智弁和歌山の4番・池辺啓二さんを思い出させる。将来はプロで活躍できる選手だ。
【二塁手】
芳賀大成(明秀学園日立)
金沢監督にして今まで見てきた左ではナンバーワンと言わしめた選手。フォロースルーが大きいのは今の流行りなのか?いやここまでなかなか振れない。まるで元巨人・吉村禎章のよう。松山聖陵の富里選手の脚も捨てがたいが、大阪桐蔭の根尾投手からもしっかりマルチ安打。夏また見たい選手。
【三塁手】
北村恵吾(近江)
甲子園練習での2発は強烈な印象。打球の速さはとパワーは言うことなし。勝負を避けられながらも進塁打など考えて野球ができる選手。読書で培った集中力でボーリングのハイスコアも230。
【遊撃手】
小松勇輝(東海大相模)
日本航空石川戦で先頭打者アーチを放ったかと思えば、次の回の守備でファインプレー連発はまるで大阪桐蔭時代の浅村栄斗選手(西武)のよう。全身バネのような躍動感と肩の強さを兼ね備えたミスターアグレッシブベースボール!
【外野手】
梶田蓮(三重)
とにかく脚が速く、身体は小さいが軸がしっかりしていてコマの回転のようなバッティングで甲子園でもホームランを放った。その打撃は2014年全国制覇した大阪桐蔭の峯本匠選手を思い出させた。
浦口輝(三重)
とにかく打線で考えた時に、1番に梶田選手を選んだ時点で2番はこの選手。梶田、浦口は今大会ナンバーワンの1、2番だったと思う。梶田以上の瞬足というのもバケモノ。
藤原恭大(大阪桐蔭)
言わずと知れた、この世代ナンバーワンとの呼び声も高い選手。今大会も右膝の状態が悪い中、4番としてチームを全国優勝に導いた。万全ならスタンドインしていた打球も2、3本くらいあった。夏は万全の藤原恭大がみたい。
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他にも、増居翔太投手(彦根東)や根尾昂内野手(大阪桐蔭)、林晃汰内野手(智弁和歌山)に、増田陸内野手(明秀学園日立)、市川悠太投手(明徳義塾)、原田竜聖、上田優弥外野手(ともに日本航空石川)と素晴らしい選手はたくさんいた。夏の100回記念大会、もう一回り成長した彼らが甲子園で暴れるところが見られるなら、こんな幸せな事はない。