則本に大量のフルーチェが届くようになったワケ
先日、koboパーク宮城で行われた楽天イーグルスのファン感謝祭にお邪魔してきました。ファン感謝祭とは、その名の通り、球団や選手の皆さんがファンの皆様に日頃の感謝の気持ちを伝えるために行われるものであるが、僕自身はこのファン感謝祭の存在に非常に感謝している。
というのも、観客席から一方的に応援しているだけで、直接会話を交わす事なんてなかなか出来ない、ましてや新聞記者でもない僕にとって取材のチャンスなんてない。ただこのファン感謝祭だけが唯一、仕事という大義名分のもとにネタを仕入れるチャンスなのだ。
昨年から球場外のステージでMCをやらせて貰っているが、まぁいろんな事が起こる。昨年は則本昂大投手がどんな質問にも答えると言ってくれたので、寒い中一番前で則本ボードをかかげている女の子に、質問してみたら?と振ってあげた。すると感動のあまり泣き出してしまったのだ。大好きな選手とお話出来るだけで涙が出るなんて素晴らしいではないか。そして涙を拭いながら彼女が発した質問が、「好きなフルーチェの味は何ですか?」だった。
「もっとあるやろー(笑)」
ツッコミも飛び交う中、大声で、
「ピーチ味です!」
会場は大爆笑だった。
そして今年もステージに姿を現してくれた則本投手が一緒に来てくれた岸孝之投手にどうしても聞きたいことがあるという。
「岸さんはシャンプー何を使ってるんですか?」
「もっとあるやろー!」
一斉に皆で突っ込んだ。
年をまたいでのボケ。
ファンからすると去年の流れを覚えてくれている事で凄く距離が近く感じたはずだ。ちなみに去年のファン感以来、大量のフルーチェが届くようになったと笑顔で答えてくれた。
他にも釜田佳直投手がおでんの「しらたき」が大好物で、プロ野球選手になってコンビニの「しらたき」を大人買いした話。岡島豪郎選手が珈琲の焙煎が上手だったり、茂木栄五郎選手が意外にもおしゃべりだったりと、新しい発見がたくさんある。
そんな中やはり高校野球大好き芸人にとって、一番たまらない瞬間は高校時代の話を直接選手にぶつける事だ。今年はステージに来てくれた松井裕樹投手に2年生の夏の甲子園で22奪三振を奪った今治西戦を前に愛媛県大会準決勝戦のビデオをチェックした時の話。
今治西のどんな選手より、相手高校のピッチャーの投げる豪速球に釘付けとなり、それがさらに自分より下の一年生と知ってショックで戦略がたてられなかったと聞いた事があるのですが本当ですか?
「なんでそんな事まで知ってるんですか?事実です(笑)」
もちろん、チームメイトの安樂智大投手(当時、済美)の事だ。事実確認できた事で、また僕の高校野球手帳に新しいネタが記入された。他にも藤平尚真投手に元横浜高校野球部監督渡辺元智さんの物まねのお墨付きもいただいたし、僕にとっても大満足の有難いファン感謝祭となった。
来シーズンも選手の皆さんへのリスペクトと感謝の気持ちを忘れずに過ごす事が出来れば、順位うんぬんとはまた別の素晴らしい出来事が沢山待っていると信じている。