第99回大会『かみじょうたけしのベストナイン』発表
第99回大会は花咲徳栄が埼玉県勢初の全国制覇を果たして幕を閉じた。今大会も多くの素晴らしい選手が甲子園を沸かせてくれたので、ここで『かみじょうたけしのベストナイン』を発表しようと思う。
【投手】
綱脇慧(花咲徳栄)
チームを全国制覇に導いた立役者。ストレートはMAX140キロそこそこだが、制球力、テンポは抜群。ツーシーム、スライダーなど多彩な変化球で中村奨成(広陵)から甲子園で初の三振を奪ったのは流石!
【捕手】
中村奨成(広陵)
福井章吾(大阪桐蔭)牧田龍之介(日本文理)ほか、いい選手はたくさんいたが、このポジションはこの人以外考えられない。本塁打、打点、塁打で大会新記録。安打、二塁打は大会最多タイ記録。はたして清宮選手が仮に出場していたとしてここまでの記録を残していたかは定かではないが、板東英二さんが「徳島商業時代なら2人とも抑えていたよ」とのコメントにはものまね芸人の私からも謝罪しておきたい(笑)
【一塁手】
安原建人(天理)
この選手が6番にいるのだから天理は強かった。相手は4番・神野太樹を警戒し、安原選手に打たれた。まさに2007年の大阪桐蔭、4番中田翔を警戒するあまり6番生島峰至にやられたチームが沢山いたのを思い出した。打率4割、2本塁打。守備の評価も高し。
【二塁手】
小玉佳吾(東海大菅生)
千丸剛(花咲徳栄)と迷ったが、身長181センチと大型セカンドに魅力を感じた。甲子園でも打率5割を越え、本塁打2本。ピッチャーも出来る肩の強さも魅力。
【三塁手】
亀岡京平(済美)
飯島大夢(前橋育英)、廣部就平(秀岳館)と悩んだが、済美が謹慎期間中とわかって入学した覚悟に1票。もちろん甲子園で母のため、友のために打ったホームランも素晴らしかった。
【遊撃手】
村川大介(波佐見)
大会直前の甲子園練習での軽快な守備、小柄ながら送球もクルーズ(楽天)並に下から出ていて、気になってスポーツライターさんに名前を聞いたほど。大会では開幕戦で惜しくも彦根東に敗れたが、簡単にヒット打つわ、セーフティバント決めるわの4打数3安打。あまりに足が速いので試合後ストップウォッチでタイム測ってる知り合いに聞くとセーフティバントの1塁到達は3.72秒、ツーベースの二塁到達がなんと7.55秒だったらしい。今後も追いかけたい選手である。
【外野手】
浜田太貴(明豊)
川崎監督の「調子に乗って変な方向に行かないように」という考えが理由で背番号は17だったが、バッターボックスでの落ち着きは2年生とは思えない。確実に来年のドラフト候補。
丸山和郁(前橋育英)
大会個人最多タイ記録の8盗塁は圧巻。これまでの原田安次郎(京都一商)、平山敦規(健大高崎)ともに4試合だが、丸山選手は3試合で記録している事からも価値がある。投手としても140キロ半ばのストレートを持っており、今年のセンバツの左腕では一番印象に残っていただっただけに、その野球能力に脱帽。
川村啓真(日本文理)
元々捕手だったが、打撃専念のため今年の春から外野へコンバート。左バッターながら、左翼方向に右バッターが引っ張ったような打球を飛ばす。鳴門渦潮戦の第1打席で魅せたセンターバックスクリーン左へ消えるホームランで選出決定。
全ての高校球児に幸あれ。
ありがとう甲子園!
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かみじょうたけし(本名・上条剛志)1977年12月31日生まれ。兵庫県淡路島出身。龍谷大卒。血液型A型。身長170cm、体重50kg。高校野球大好き芸人として知られる。趣味・特技は競輪予想、モノマネ。