広島・大瀬良 キャンプで仮想9月練習「しんどい時期をつくってもいい」 昨季5戦3敗の失速防止へ
「広島春季キャンプ」(3日、日南)
広島・大瀬良大地投手(33)が、キャンプを通して“仮想9月計画”を実行する考えを明かした。この日は初ブルペンで30球。「最初にしては、ある程度バランス良く投げられたと思う」と納得顔で振り返り、「(シーズンの)最後の1カ月まで、いいパフォーマンスを継続できるように」と2月のテーマを掲げた。
昨季9月は自身5戦3敗で白星をつかめず、チームも5勝20敗と失速。オフは勝負どころの9月に踏ん張れる対策を模索した。その上で「(体が疲れた状態で)いい体の使い方をして、いいボールを投げられるように。しんどい時期をつくってもいいかなと(思った)」と、あえてハードな日を設ける“仮想9月”の取り組みに着手。夏場以降の失速を防ぐ考えだ。
一例がダッシュメニュー。「若い子たちと同じ本数を走ったり、同じタイムで走るとか」とタフな状況で汗を流し、疲労度を高める。並行して開幕にピークを持っていく調整も進める。2年ぶり6度目の開幕投手を目指す上でライバルは床田と森下。「みんなに負けないように、しっかりアピールしていきたい」と意気込んだ大黒柱が、自分に厳しい1カ月を送る。