広島・中村貴 ムネリン塾の成果発揮で覚醒予カ~ン! 斉藤から安打性2本「『球速いな』って感覚なかった」
「広島春季キャンプ」(2日、日南)
自信みなぎる表情で、存在感を示した。広島・中村貴浩外野手(24)が、味方投手が打撃投手を務めたフリー打撃に臨み、斉藤から安打性の打球を2本放った。
いずれも右方向に鋭くはじき返し「去年なら(同じ練習時に)『球速いな』となっていたけど、その感覚はなかった」とプラスの変化を実感。そう体感できた裏には1月の取り組みがあった。
先月上旬、鹿児島県姶良市で元ソフトバンクの川崎宗則氏(43)らと合同自主トレを実施。そこでは毎日、打撃マシンの球速を160~170キロに設定して振り込んだ。昨秋からはバットのヘッドの重みを生かし、シンプルにボールにヘッドを落とす新打法に着手。その習熟度を高め「藤井ヘッドコーチに良くなっていると言われた。続けていく」と継続を誓った。
フリー打撃中には、一塁ベンチ横から右翼方向へロングティー。右翼後方で取材対応していた床田の近くまで打球を飛ばし、先輩を驚かせた一幕もあった。ただ、その打球も「マン振り(100%の力)しているわけではなく、ヘッドの使い方で飛ばしている」と明かす。打撃の方向性に自信をのぞかせた若鯉。覚醒の予感が漂う。