広島・ドラ4渡辺 第3捕手浮上 石原手術で復帰未定 内野手との“二刀流”あるぞ 大学2年まで捕手
「広島春季キャンプ」(1日、日南)
広島のドラフト4位・渡辺悠斗内野手(22)=富士大=が1日、チームの“第3捕手”候補に浮上した。登録は内野手だが、大学2年までは捕手だった経歴を持つ。この日はブルペンで先輩投手の球を受け、初日から精力的に動き回った。打力自慢のルーキーは出場機会を増やすため、捕手としてのレベルアップにも励んでいく。
マスク越しに見た景色に胸が躍った。渡辺は防具を着用して、午前中の大半をブルペンで過ごした。「最初は怖かった」と明かしたが「1軍の投手の球は初めて受けた。レベルが高く、受けていて楽しい。これからもやりたいと思った」と目を輝かせた。
首脳陣から指示を受け塹江、松本、河野、斉藤の球を捕球。「曲がり幅、スピードの質、伸び、全てにおいて大学生と違う部分があった」とプロのレベルを体感した。
一塁と三塁をこなせる内野手として入団したが、実は大学2年までは捕手専任。打力を生かすため、3年春からは一塁がメインになった。新井監督は捕手専任の可能性を否定しつつ「臨機応変に見ていきたい。いろんな可能性があるので」と今後も捕手の練習を継続させる方針を示した。
チームの捕手は今季も会沢、坂倉の2人が軸となる見込み。昨季56試合に出場した石原が1月末に左手関節の手術を受け、復帰時期は未定となっている。渡辺が“第3捕手”を兼任できればベンチ入りメンバーの編成や試合終盤の代打起用など、作戦の選択肢も広がる。
午後からは屋内練習場で打撃練習を行い、重点練習では一塁守備に時間を割いた。「試合に出たい気持ちが強いのでチャンスがあるなら、どこでも挑戦しようと思っている。疲れたとか言っていられない立場。本当に練習するのみ」と渡辺。かつての経験も駆使して1軍生き残りに全力を注ぐ。