広島・矢野 目指すは守備率10割 師匠・菊池のスーツで登壇 初のGG賞「一番取りたい賞」

 菊池からもらったスーツを着て授賞式に出席した矢野(撮影・園田高夫)
 初受賞の矢野(左)とトロフィーを手にする秋山(撮影・園田高夫)
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 「三井ゴールデン・グラブ賞・表彰式」(28日、都内ホテル)

 「第53回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式が28日、東京都内で行われ、セ・リーグの外野手部門で広島・秋山翔吾外野手(36)がカープに移籍後、初受賞した。今季の序盤は左翼での出場もあったが、5月からは中堅に定着し、守備率10割をマーク。遊撃手部門で初受賞を果たした矢野雅哉内野手(25)とともに、来季以降も鉄壁のセンターラインを形成することを誓った。

 師匠からプレゼントされたスーツに身を包み、緊張した面持ちで登壇した。文句なしの初選出。矢野が黄金に輝く勲章を手にした。

 「自分が思っていたより周りに評価していただいた。プロに入って一番取りたい賞だったのでうれしく思います」

 まさに飛躍の1年だった。開幕スタメンを逃すも、驚異的な守備力で遊撃の定位置を奪取。超人的なプレーを連発したが、「シーズン中は全く(GG賞に)意識がなくて。今年は特に毎日必死にやったので、そこは考えてなかったです」。がむしゃらに白球を追った結果が最高の形となった。

 26日に行われた契約更改と同じく、この日も菊池からプレゼントされたスーツを着用。二遊間コンビを組み、間近で師匠の技術を吸収した1年だった。「もっともっとやらないといけないなと自分自身、今も思っている。そこを来年につなげたいなと思います」と向上心は尽きない。

 目指すは20年に菊池が達成した守備率10割だ。「常にそこは狙いながら、その中で何とか踏ん張りながらやっていきたいと思います」と矢野。安定感を磨き、GG賞の常連になってみせる。

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