小園決勝弾から1イニング3発 カープ打線が延長十回に大爆発 新井監督「びっくりして笑っちゃいました」

 延長10回、勝ち越しソロを放ち喜ぶ小園(撮影・佐々木彰尚)
 8回、一塁にヘッドスライディングをする小園
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 「DeNA2-5広島」(24日、横浜スタジアム)

 まさに打ち出の小づち。4番のバットが勝利に導いた。広島・小園海斗内野手(23)が4安打2打点の大活躍だ。八回に同点の適時内野安打を放つと、延長十回には勝ち越し1号ソロ。さらに末包、野間にも一発が飛び出し、ハマスタの赤ヘルファンを熱狂させた。連敗は2でストップし、首位・阪神に再び1・5ゲーム差に接近。交流戦前、最後の3連戦。残り2戦も勝って締めくくる。

 右拳を突き上げた。4番として初めての一発となる今季1号はここぞの場面で生まれた。一塁ベンチに戻ると、ピョンピョンと足を跳ねながらナインとハイタッチ。「ホームランはたまたまだと思っているので。今年初めて打てたので良かったですね。狙って打てないので、必死になっていった」と汗を拭った。

 左翼スタンドを埋めたカープファンを歓喜へと導いた。1-1の延長十回2死から伊勢の直球を強振。「打った瞬間はいったかなと。久しぶりに違う感覚があったので、自分でもびっくりした」。中弾道の当たりは右中間席前部に吸い込まれていく一発となった。

 そこから七回までのゼロ行進がウソのような“ケチャップドバドバ”状態に。末包が3号ソロで続くと、2死一塁から野間にも2021年以来の一発となる2ランが飛び出した。新井監督も「(野間の一発は)びっくりしちゃったよ。びっくりして笑っちゃいました。本当にナイスホームランでした」と思わぬアーチに笑みがこぼれた。

 延長十回の打線爆発も小園の執念打があってこそだ。0-1の八回2死三塁から同点の一塁適時内野安打。苦戦していた相手先発・東に内角直球2球で追い込まれ、「正直終わったと思った」。しかし、そこからスライダーをバットに当てて一塁へヘッドスライディング。土にまみれた背番号51は両拳を握り締めながら雄たけびを上げ、「食らいつくしかないと思ったので。ちょっとやばかったですけど、開き直っていけたので逆に良かった」と振り返った。この日4安打をマーク、打率・303とし、リーグ2位に浮上した。

 前日に広島でナイターゲームを戦い、この日の午前中に横浜に新幹線で移動しての試合。疲労もたまっていた中での躍動に「みんな朝6時くらいに起きてこっちに来たんですけど…。しんどいですけど、本当に粘り強くできたので良かったです」と胸を張った。

 これでチームは連敗を2で止め、首位・阪神にも再び1・5差に再接近した。「交流戦前最後の3連戦なので、勝って交流戦に臨みたい」と小園。頼もしい新4番の打棒で3連勝を決め、セ・リーグ首位として交流戦を迎える。

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