広島・栗林の逆転サヨナラ被弾 同一打者に2被弾はプロ入り初「本当にやり返したい」 新井監督は配置転換を否定

 「巨人4-3広島」(29日、東京ドーム)

 土壇場で暗転した。1点リードの九回2死一塁から広島の守護神・栗林良吏投手(26)が中田翔に逆転サヨナラ2ランを浴び連敗。8日以来となる借金生活に逆戻りとなった。栗林は両リーグワーストの4敗目。それでも新井貴浩監督(46)は配置転換などの可能性を否定。この試練を右腕が自力で乗り越えることを期待した。

 無情の打球が左翼スタンドに消えるのをただ見送るしかなかった。守護神・栗林が九回2死一塁から中田翔にサヨナラ2ランを浴び、マウンド上でぼうぜんと立ち尽くした。

 1点リードの九回。先頭の秋広には8球粘られるもフォークで空振り三振に打ち取るとガッツポーズ。続く代打・丸もフォークで空振り三振。宝刀の切れ味に自信を感じながら、続く岡本和に対したが8球粘られ四球。中田翔の初球141キロフォークを捉えられた。

 「四球の後の初球だったのでボールでもよかったところ(ストライク)ゾーンに残ってしまってというのはある。四球の後の初球はずっと大事だと言われているのでそこをしっかり投げきれなかったというところが自分の実力不足と思います」

 反省の弁ばかりが口を突く。試行錯誤の毎日。25日・中日戦が雨天中止となると、シーズン中としては異例のブルペン入りで調整。試合前練習ではキャッチボールから1球1球を確かめるように投げた。良化を実感していただけにショックは大きい。

 「秋広君と丸さんのところはイメージ通りのフォークでした。自信を持って腕を振って空振りも取れた。今までよりもいいのかなと思ったんですけど右打者の岡本、中田さんにはフォークで空振りが取れないところがやっぱり課題なのかなと」

 これまで課題に挙げていた直球のMAXは151キロ。左打者はファウルする場面が目立ち、手応えも感じたが、右打者には投げきれなかった。

 4敗目。中田翔には9日の対戦でも一発を浴びており、同じ打者に2本打たれるのは入団後初めてのことだ。

 「本当になんとかやり返したい気持ちしかない。毎回毎回チームに迷惑をかけてしまっている。自分が抑えていれば勝てる試合もたくさんあった。本当に申し訳ない。悔しい気持ちしかない」

 それでも新井監督は配置転換を否定。守護神起用の継続について「もちろん」と言い切った。残り120試合。やり返す時間はまだまだある。

 ◆栗林無念、ワースト4敗目… 栗林が早くも両リーグワースト&自身シーズンワースト更新の4敗目となってしまった。巨人戦はプロ3年目で初黒星。一方で今季7セーブを記録しており、DeNA・山崎の8セーブに次ぐリーグ2位タイ。

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