カープ西川龍馬 仕切り直し弾 秋山に刺激「34、5歳のおっちゃんがよう打つから」
「広島3-0DeNA」(22日、マツダスタジアム)
広島・西川龍馬外野手(28)の一撃が、序盤を1安打に抑えられていたDeNA・大貫の顔色を失わせた。四回、敵失などで1点を先制し、なお1死二塁。1-1からの3球目、スライダーに反応した。
独特のスイングアークで長~くバットに乗せ、リリースした打球は理想的な弧を描き、右翼席中段にまで運ばれた。
「(完封負けした)昨日、ノーヒットでチームに迷惑をかけた」と、気負いもあったが、直前、14イニングぶりの得点があったことで「ちょっと楽な気持ちで入れた」と、その気負いが振り払われ、2号2ランに結びついた。
3割をキープしているが、状態は「決してよくない」という。その中で成績を残せているのは、持ち前のバットコントロールに加え「34、5歳のおっちゃん(秋山)が、よう打つから」と、ヒットメーカーのプライドをくすぐってくれる同僚の存在がある。
秋山に「必死で食らいつく」ことが、チームへの貢献度に直結すると信じる西川。打席での「入り方を見て、僕も同じ入り方をしていたり。いい教材」と相乗効果を強調する。前夜、連続試合安打が14で途切れた。新井監督も「その次の日に、こうして貢献する。いい選手の証し」とした西川の存在感は、増す一方だ。



