広島・秋山翔吾が自主トレ公開「答える、体現することも必要な年齢」“秋山塾”も開講
広島の秋山翔吾外野手が10日、静岡県下田市の吉佐美運動公園で自主トレを公開した。今年はチームメートの宇草や阪神・板山、日本ハム・五十幡らが参加した。
午前9時から練習を開始し、ウオーミングアップやダッシュなどを行うと、その後はノックや打撃練習。ティー打撃やロングティーでは約3時間、打ち込んだ。練習に合間には“秋山塾”を開講し熱心に指導する場面があった。
練習後の主な一問一答は下記の通り。
-昨秋はへんとうの摘出手術を受けた。コンディションは。
「特別気になることはない、きょうの練習を見てもらったら元気だなと思ってもらえるんじゃないですか」
-例年と比べてこの時期の変化は。
「ランニングだったりトレーニングのところは特別変わっていないですけど、去年はメジャー最終年というところが頭にあったので、技術の方に寄りすぎたなと。キレイに打つ、いいイメージで形を作るという方が頭に多くあったなっていう印象なんです。パッと見たら同じようなメニューを去年もやっていたと思うけど、より数(振る量)が増えていたりというのは今年あります」
-練習ではいろんな選手にアドバイス。何をポイントに。
「人によります。同じアドバイスにならないようにとは思っていますけど。僕がいいと思ってこういうメニューになっているんで、多少偏るところもあるとは思うんですけど。各選手の課題にしているところだったり、聞いてくる質問によって、ちゃんと言葉で説明できるようにしないとなとは思っている。なるべく、この打ち方がいいから絶対全員この打ち方しなさいというのは、僕は好きじゃないというか、やらない方がいいと思っている。ただ、偏りは絶対あると思うんで、そこをうまく相手に伝わって納得してくれていればいいと思う。僕よりも受け取った側がどういう風に思ってくれているかの方が大事かと思います」
-年を重ね、その辺りも意識がある。
「35歳になる年。カープの中でも僕と会沢という同級生、上には松山さんというところで、振り向けば下ばっかり。やっぱり聞かれたことにちゃんと言葉で答えるだったりとか、それを体現して見せていくことは必要な年齢になってきていると思うんです。いろんなことを経験した上で何がチームにとって大事かだったり自分の中で大事にしているかというのを、見て伝わらないと、やっぱり信用されていかない。先頭を走ったり、声をかけたりというのは、意識してやるというよりは、自分のことをまずしっかりやるというのは大前提で、それでもしいろんな選手が聞いてくれたときは、しっかり言葉にできたら、見せられたらなと思います」