広島 また借金生活 29日にも自力V消滅 床田でも止まらない 対ヤクルト7連敗

 6回、村上(左)に逆転3ランを浴びる床田(撮影・立川洋一郎)
 ヤクルト打線を相手に力投する先発の床田(撮影・立川洋一郎)
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 「広島3-6ヤクルト」(28日、マツダスタジアム)

 広島の“連敗ストッパー”床田寛樹投手(27)でも苦手ヤクルトを止めることはできなかった。3点リードの六回に山田に適時打のあと村上に逆転3ランを浴びた。チームの連勝は5でストップ。対ヤクルトは7連敗で再び借金生活に逆戻り。6月は8勝12敗1分けで2試合を残して負け越しが決定。29日も敗れれば、自力優勝の可能性が消滅する。

 左中間スタンドに吸い込まれる白球。次の瞬間、床田は痛恨の表情を浮かべた。

 3点リードの六回だ。1死後、塩見の二塁打から山崎に粘られ四球。山田に適時打で2点差に迫られ村上を迎えた。その初球、外角高めの148キロを完璧に捉えられ逆転3ランを打たれた。

 「高かった。コースは良かったけど高い分、やっぱり持っていかれる。あれぐらいのレベルの打者になったら見逃してくれない」

 五回までは内野安打1本。完璧と言ってもいい投球だったが、六回に暗転した。

 佐々岡監督も苦い表情で振り返った。

 「外の高めというところで。(村上は)一番気をつけないといけない打者。ミーティングでもそういう話は出ていた。その前に3、4番の前に走者をためないというのが一つのポイントで、2番山崎に与えた四球が痛い」

 山田、村上の前に走者を出さないことは、鉄則だったが、四球が絡んだ。逆に言えばこの粘りが首位の強さなのかもしれない。

 ただし、床田を責めることはできない。今季、チームの連敗を4度も止めてきた“連敗ストッパー”。その左腕をしても対ヤクルトの連敗は止められず「7」、マツダスタジムでも1分けを挟んで4連敗となった。

 5連勝で5割に戻ったばかりだったが、わずか2日で借金生活に逆戻り。29日も敗れれば自力優勝の可能性が消える危機を迎えた。

 悪い話ばかりではない。30日には秋山の入団会見が開かれる。指揮官は「うちのチームが欲しいポジション。プラスになることばかりだと思う。当然実績を考えても、外野の一つにぜひ来てほしいという気持ちが強かった」と大きな期待を寄せた。

 秋山は実戦から遠ざかっているため、即合流は難しいかもしれない。が、戦列に加われば、間違いなく大きな戦力アップになるはず。そこまでどう耐えしのぐかが再浮上のポイント。当面の合言葉は“秋山が来るまで”。本拠地で首位を相手に意地を見せたい。

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