広島・上本 絶好調「つなげば何でもOK」6戦連続マルチ&今季3度目猛打賞

 4回、右前へ先制の適時二塁打を放つ上本(撮影・立川洋一郎)
 4回、上本が右前に先制二塁打を放つ
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 「広島3-6ヤクルト」(28日、マツダスタジアム)

 打席に入れば何とかしてくれる。必死の思いでバットを握り、ベンチとファンの期待に応える姿が頼もしい。広島・上本崇司内野手が6試合連続マルチ安打、今季3度目の猛打賞。敗戦の中で気を吐いたが「追い込まれたら逆方向に、という意識が、たまたま人がいないところに飛んでいるだけかな」と冷静に振り返った。

 二回先頭で右前打を放ち、固め打ちの幕が開けた。四回無死一、二塁では初球に試みた犠打がファウル。これが奏功した。一塁・オスナがチャージしてくると予想し「逆方向に強いライナーを打つ意識で入りました」。2球目を打った打球は右飛と思われたが、右翼・山崎が捕球直前でボールを見失ったような動きで後逸。ラッキーな形で先制の適時二塁打となった。

 五回は2死一塁で中前打。リーグ戦再開後は全10試合で安打を記録し、上昇曲線を描き続けている。2010年・栗原健太が持つ球団記録の9試合連続マルチ安打も視界に捉える勢いだ。ただ、自身の中で確固たる好調の要因はつかめていないようで「それを探しています。映像を見たり」と自己分析に励む。

 開幕を8番で迎え、今月はポイントゲッターの6番が主戦場。「自分は何番を打とうが関係ないです。つなげば何でもOKじゃないですかね」。しぶとく泥臭く、背番号0が点を線に変えていく。

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