広島・森下 本音激白!三振にこだわりない 取りたいときに取れたらいい

 広島の森下暢仁投手(24)がデイリースポーツ読者に本音をさらけ出す一人語り『直向(ひたむ)きに』。第3回のテーマは『三振』。ここまでプロ3年で317個の三振を奪ってきた右腕。その感情、ガッツポーズをしない訳などを明かした。

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 デイリースポーツ読者のみなさん、森下暢仁です。今回は『三振』についてお話します。といってもロッテの佐々木朗希くんならいけるかもしれないですけど、奪三振率(6・24)とかを見ると自分は全然取ってないので難しいテーマです(苦笑)。

 もともと三振を取れるタイプじゃない。スピードがめちゃくちゃ速かったらストレートで三振を取りたいとなると思うけど、プロの中では平均的なので。そこまで三振にこだわるということはないです。アウトの一つという感覚。取りたいときに取れたらいいという気持ちが強いですね。

 そんな感じなので、究極の投球は9回を27球で終わらせるのと全員3球三振の81球で終わらせるのと、どちらかと問われれば迷わず27球を選びます。

 こだわりはありませんが、試合の中で三振を取りたい場面はあります。自分でピンチ作ってしまったときとか、テンポよくアウトを取っていて、これ三振を取れるなというタイミングのときです。

 三振を取ることで流れが変わることがあります。例えば1死三塁の場面で三振を取れれば、あとの投球に余裕も出てきますし、チェンジまであと1人となるので、しっかり抑えようという気持ちにもなれる。そこで一つ取れるか取れないかで試合の流れも変わってきます。

 では、どうやって三振を取るのか。自分は打者と勝負しながら、この球でいけるんじゃないかって配球を考えていくタイプです。まっすぐ、カーブ、スライダー、チェンジアップなど持ち球はありますが、この球で決めるというよりも、どの球で三振が取れるかを感じながら球種を選択しています。

 空振り三振と見逃し三振。どちらが気持ちいいかは、場面によりますね。見逃し三振を取りたい場面があれば、空振り三振で勢いがつく場面もある。両方気持ちいいし、どっちもいいですね(笑)。気持ちの良さだけでいうと、インコースにまっすぐをしっかり投げ切れて三振を取れたとき。空振りでも見逃しでも投げ切れていたら気持ちいいですね。

 三振を取ったときもそうですけど、ガッツポーズしないんですか?と聞かれることがあります。クールだと言われることもあるんですけど、実はガッツポーズするタイミングを見失っています(笑)。ただ、それだけなんです。考えてはいるんですけど、ほえるタイミング、ガッツポーズするタイミングが分からない(笑)。

 三振でいうと、もしもの話ですけど、リリーフなら全部三振を取りにいくかもしれません。これまでのMAXは156キロですが、1イニングだけならMAXを出してみたい。狙いにいくかもしれないですね。これは例えばの話です。やっぱり、先発で頑張りたい。先発の方がちゃんとゲームを作っているというか、ゲームを左右するので、中継ぎで待機するよりかは長いイニングを投げたいなと思います。

 今季は決めにいくときに甘く入って打たれたりして、三振が減っていると感じています。まっすぐと変化球が分かりやすくなっているのかなと。その確率を減らしたいと思って今、頑張っています。奪三振ショーとはいきませんが、いい場面で三振を取ってチームを勝利に導いていきたいと思っています。(広島東洋カープ投手)

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