石原慶幸氏 交流戦初先発で勝利のカープ遠藤に「直近3試合の登板は大きな糧となる」
「広島5-2ロッテ」(25日、マツダスタジアム)
先発した広島・遠藤淳志投手(23)が、6回1/3を4安打2失点にまとめて今季3勝目。プロ5年目で交流戦初先発に臨み、初勝利を挙げた。デイリースポーツ評論家・石原慶幸氏は好投した遠藤のさらなる成長に期待した。
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カープは貯金6と好調で交流戦に突入したが前夜、その初戦を落とした。チームはここ数年、分が悪い上、広島のみならずセ・リーグの苦戦が数字として残っているだけに、この日が大事と見ていた。そこで価値ある勝利をもたらしたのが、交流戦初先発となった遠藤の投球だった。
前回17日の巨人戦は八回まで無失点も九回、満塁の走者を残して降板し、逆転負けを喫していた。その前はDeNA相手に8回3失点で勝利。好投続きの中、明暗を経験した遠藤が初めて先発する交流戦でどういう投球をするのか。
ベンチワークで七回途中降板とはなったが、打線が上向きのロッテに対して結果を残し、白星も手にすることができた。経験の少ないパ・リーグ相手で自信も得ただろうし、また課題も見つかっただろう。
遠藤が、この試合を含めた直近3度の登板で経験した内容の濃いマウンドをしっかり消化し血肉とできれば、今後への楽しみはさらに増すと感じた。