カープ・ドラ6末包 先制2点タイムリー 過去3戦完封負けの宇都宮の扉 こじ開け打ァ

 「巨人3-2広島」(17日、宇都宮清原球場)

 長く続いた“沈黙の歴史”を、しぶとく打ち破った。巡ってきたワンチャンスに応える頼もしさが、広島のドラフト6位・末包昇大外野手(25)=大阪ガス=にはある。二回に先制の2点適時打。試合は敗れたが、主導権を握る快音を響かせた。「(凡打でも)最悪1点で、ヒットになってくれれば最高かなと思った」と振り返った。

 二回1死二、三塁。1ストライクからメルセデスの2球目を狙った。「試合前のミーティングから、内角に来る感じがあった。少し(ストライクゾーンを)広くして待っていた」。初球と同じ、厳しい内角直球にも気後れはない。バットを折られながらも右前へ運んで、2人の走者を本塁へ迎え入れた。

 チームは宇都宮清原球場で2014年、15年、18年といずれも巨人に完封負けを喫していた。試合前時点で、同球場では27イニング連続無得点だった中、29イニング目でルーキーが重い扉をこじ開けた。「出た時に、いいように目立たないと。印象に残るような活躍を、しないといけない」。若武者らしい気概に満ちた男が日々、奮闘を続けている。

 悔しいサヨナラ負けとなったが、巻き返す機会は残っている。「あと2つ取って勝ち越せるように」と末包。全員で分かち合える勝利に向かって、貪欲に快音を求めていく。

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