石原慶幸氏 粘りを見せた広島の中継ぎ陣に注文 勇気持ってストライク先行を
「広島5-5ヤクルト」(15日、マツダスタジアム)
広島は延長十二回引き分けで、首位返り咲きはならなかった。デイリースポーツ評論家の石原慶幸氏は、粘りを見せた中継ぎ陣に「勇気を持ってストライク先行を」と注文した。
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どこかで「あと1本」が出ていれば-。大半がそう感じるだろう接戦の末の引き分けとなった。しかし昨年から分が悪く、今季も1勝4敗と苦しんでいるヤクルトに“負けなかった”ことをプラスに受け止めたい。
先発のアンダーソンは5失点と、前回(5日・巨人戦で7回無失点)ほどの結果は残せなかった。この日はセットポジションでのボールに課題が見えたが、クイックはできるし、そこを修正すれば次は期待できる。
その後を無失点でつないだ中継ぎ陣の粘りも評価に値する。ただあえて、より勝利に近づくための指摘をするなら「勇気を持ってストライクを先行させる」という部分だ。
リリーフはいきなりクリーンアップと対戦、という場面もあり、厳しい注文ではある。それでもストライク先行でいければ、有利なカウントで勝負ができる。抑える確率が上がり、その流れ、リズムは攻撃陣にも好影響をもたらす。自分のボールを信じてストライクを投げ込む姿を増やすことが、さらなる躍進を生む。