完封勝利の広島・床田 「コケて、バリ恥ずかしかった」 走塁で転倒乗り越えて熱投

 5回、北條を打ち取る床田(撮影・田中太一)
 5回、二塁付近で転倒し顔をしかめる床田(撮影・田中太一)
 5回、二塁付近で転倒し顔をしかめる床田(撮影・田中太一)
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 「阪神0-3広島」(10日、甲子園球場)

 広島の床田寛樹投手が5安打無失点と好投し、ハーラートップタイの4勝目を自身2度目の完封勝利で飾った。

 力強い投球で阪神打線をねじ伏せた。六回2死一、二塁では、この日1軍復帰したマルテを150キロの直球で空振り三振。完封勝利がかかった3-0で迎えた九回も無死一、二塁とピンチを招きながらマルテ、佐藤輝、大山を打ち取った。

 「体は最後、ちょっと疲れたんですけど、何とか投げきれたんで良かった」。球数は今季最多となる126球だった。

 泥だらけになりながらも投げ切った。五回2死から左前打で出塁。ドラフト3位・中村健(トヨタ自動車)の左前打で三塁へ向かおうとしたプレーだ。二塁を回った直後に転倒し、黒土で顔を強打した。

 「サードに行こうと思って、コケて、バリ恥ずかしかった」

 泥だらけになった顔をタオルでぬぐうと右の下唇にできていたできものがつぶれて出血した。それでもケガに結び付かなかったのは幸いだった。

 昨季の阪神戦は4戦3勝(1敗)で、この日の白星で今季は2戦2勝だ。“虎キラー”ぶりを思う存分に発揮している。床田は「1試合、1試合、何とか粘り強く、最低でもチームが勝てるように粘り強く投げたい」と力を込めた。

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