広島・林 菊池の指導受け特守1時間「感覚が全然違った」「サードでやりたい」

 「広島春季キャンプ」(5日、日南)

 広島の林晃汰内野手(21)が“本物のレギュラー”を勝ち取ることを誓った。キャンプでは攻守両面でのレベルアップを図っており、この日は先輩・菊池涼に指導を受けながら約1時間の特守を敢行。昨季は102試合の出場で打率・266、10本塁打、40打点。さらなる成長曲線を描き、不動の三塁手になる。

 時間が経過するにつれ、赤いユニホームが黒くなっていく。午後のサブグラウンド。林は声を上げ、三遊間の打球に何度も飛び込んだ。菊池涼の指導を受けながら、小園とともに約1時間の特守。「下手なので、一から全部聞こうと。基本をしっかりやっていきたい」と基礎的な部分の徹底を誓った。

 昨季は計12失策。三塁でリーグ2番目に多い11失策を記録した。打球への入り方、足の運びなど、名手に助言を仰いだ。昨年は「正面に入り切れず、足が動かずに捕っていた」と振り返り、この日は腰を左右に切って横に動く練習を反復した。三塁のレギュラーを目指す中で、守備の安定感は欠かせない。菊池涼に教えを請い「感覚が全然違った。継続してやれたら」と意気込んだ。

 昨年10本塁打を記録した打撃面でも、レベルアップに励む。フリー打撃前のティー打撃では、東出1軍野手総合コーチが身ぶりを交えて打撃フォームを修正。「飛ばそうとしてボールに潜り込もうとする」と同コーチ。好調時は体を真っすぐに保ってスイングできる一方、状態が悪くなると体が斜めになってしまう“悪癖”が顔をのぞかせるという。

 林自身は「真っすぐに負けないスイングを今年もしたい。自分で『こうしたい』という球の見方、捉え方がある」と試行錯誤を重ねていく構え。求めるのは1年間を戦う上で調子の波を抑えること。「去年より打てるように」と静かに闘志を燃やしている。

 昨シーズンはチームがコロナ禍に見舞われた影響もあって5月中旬に1軍昇格。三塁手として出場機会を増やした。ただ、本人にレギュラーの自覚は全くと言っていいほどなく、足元を見つめている。「実力では(試合に)出ていないので。実力で試合に出たい」と、鼻息を荒くした。

 鈴木誠がメジャー移籍で抜ければ当然、長打が打てる林への期待も大きくなる。目指すのは不動のホットコーナー。4年目の今季へ「サードでやりたいと思っている。技術を確立させていきたい」と林。跳躍前の助走を取り、大きく羽ばたく。

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