カープ床田 規定投球回クリアで2桁星 契約更改で先発左腕最年長の自覚示す

 広島の床田寛樹投手(26)が1日、マツダスタジアムで契約更改交渉に臨み、600万増の3300万円で来季の契約を更改した。今季はプロ初完封を記録するなど、後半戦はローテを守り5勝4敗、防御率3・19で終えた。来季に向けて自身初の2桁勝利と規定投球回達成を目標に掲げ、左腕の勝ち頭としてチームに貢献することに意欲を見せた。(金額は推定)

 2年ぶりの増額に表情が緩んだ。その一方で、床田は来季のさらなる飛躍へ、思いを巡らせた。先発左腕ではチーム最年長となる26歳。若い左腕の先頭に立ち、開幕から白星を積み重ねていく決意を示した。

 「一番年上になったので、いつまでも先輩についていくだけではダメだなと思う。球団からも左投手を引っ張ってほしいと言われたので、自覚を持って臨みたい。結果を出せるように頑張りたい」

 今季、先発した左腕は自身を含め3人。高橋昂は23歳で、玉村は20歳だ。来季は即戦力としてドラフト1位・黒原(関学大)、同2位・森(三菱重工West)が加入。左腕王国確立には、床田の存在が欠かせない。他の左腕らを引っ張るためにも、「(自身初の)2桁と規定投球回はいきたいと思っています」と力強く話した。

 今季は開幕ローテ入りしながらも、不調のため6月4日に出場選手登録を抹消。8月末に再昇格し、9月21日の巨人戦でプロ初完封を記録するなど、後半戦だけで4勝を記録したが、年間を通して活躍できなかった。

 「僕の場合3、4試合良くても5、6試合目からだんだん(パフォーマンスが)落ちてくることが多い」

 自己分析し、見えた課題はスタミナ面だった。下半身の筋力トレでは、大きい負荷を短時間かけるのではなく、軽い負荷を一定時間にわたってかける。開幕から安定した投球を続けるため、今オフは筋持久力の強化に重点を置き、トレーニングに励んでいる。

 投球面では収穫があったシーズンだった。「いい球を覚えられた」。途中からパームを使うことで投球の幅が広がり、的を絞らせなかった。来季、打者は遅球を頭に入れて打席に立たざるを得ない。それだけ「その分ほかの球種が生きてくる」と力を込めた。

 「後半戦は結構、つかんだ感じはあったので、それを忘れないようにしたい。むしろもっと上積み、レベルアップして、開幕からしっかり投げられるようにしたい」。目標とした10勝以上と143イニングをクリアすれば、チームは4年ぶりの歓喜に近づくはずだ。

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