カープ林 絶対100安打到達だ 10発40打点はクリア…残り3戦で5安打

 広島の林晃汰内野手(20)が25日、シーズン100安打到達に意欲を示した。5月中旬に1軍に昇格し、ここまで95安打をマーク。後半戦前に掲げた目標は100安打、10本塁打、40打点。本塁打と打点は既にクリアしており、ノルマは残り3試合で5安打。ラストスパートをかける。

 明確な目標がある。林が目指すのは100安打到達。残り3試合。最後まで勝利を目指して戦うチームの一人としてグラウンドに立ち、結果を出す。真っすぐな言葉で思いを表現した。

 「絶対に達成します。そういう気持ちです。後半戦が始まったときから、100本を打つことが目標だったので頑張りたい」

 前半戦を終えた時点で50安打。後半戦はここまで45本を積み上げてきた。8月に調子を崩してペースが落ち、9月下旬はスランプに陥って20打席連続無安打と苦しんだ時期もあったが、立て直して残り5本まで来た。どんなに調子が良くても悪くても、一貫した考え方を持ち続けたことが大きかった。

 原点は春先。結果が出ずに苦しんでいたとき、東出2軍打撃コーチとの何げない会話から視界が開けた。「『競技が違うよ』と。『野球をやっていないよ』と言われたんです」

 パワーが持ち味だけに、力強くバットを振り、飛距離を出すことが自分の打撃だと思ってきた。「今までは飛ばしたいという気持ちが一番にあった」。同コーチの言葉を受け、打撃へのアプローチを変えた。上半身に頼らず、下半身を意識してスイングしたり、飛距離を考えることもやめた。

 「表現は難しいんですけど、今はボールと勝負をしているというか…。飛ばしたいから振っているんじゃなくて、自分のスイングができているから打てている。そういう感覚に近づいています」

 長打も増えている。どちらかといえば得意ではなかった速球への対応力がアップした。17日の阪神戦では、秋山の直球を甲子園の左翼席へ。21日のヤクルト戦で放った節目の10号も、捉えたのは小川の直球だった。

 高卒3年目での10本塁打到達は、球団では91年・江藤(11本)、92年・前田智(19本)、12年・堂林(14本)以来の4人目だった。

 掲げた目標に到達することは自信となり、さらなる飛躍の原動力にもなる。「達成できるように頑張りたい」。若鯉が改めて力を込めた。

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