広島・森下 頭下げた5失点の8勝目「七回が反省点です」
「巨人7-8広島」(16日、東京ドーム)
広島が逃げ切り、逆転でのCS進出に望みをつなげた。
交代を告げられ、ベンチへ下がった森下の表情はさえなかった。それでも、さすがは広島の将来を担っていく男だ。CS進出に向けて絶対に負けられない一戦。中5日で重圧のかかるマウンドを任され、6回1/3を9安打5失点で8勝目。右腕は「野手の人たちが点を取ってくれたおかげなので、感謝しています」と頭を下げた。
味方が初回に4点を先制。大きく背中を押された。六回までは150キロ超えの直球を軸にカットボールやカーブを織り交ぜ、無四球の安定した投球を披露した。
「初回から援護してもらってリズム良く試合に入っていけたんですが、七回が反省点です」
その七回は先頭のウィーラーにソロを被弾。この回4安打2四死球と突然乱れてイニング途中での降板となったが、中盤までは試合を作った。佐々岡監督も「六回までは粘り強く投げた。逆球もあったが、球の力とキレで抑えていた」と一定の評価を下した。
納得のいく内容ではなかったが、待望の後半戦初勝利を挙げた10日の同戦から自身は連勝。「七回の反省点をしっかり次の試合につなげられるように。ゲームを作っていけるように頑張ります」と気を引き締めた背番号18が最後まで全力投球を続けていく。