安仁屋氏が指摘「外国人選手の不振もカープ低迷の要因の一つ」
ペナントレースは最終盤を迎えた。広島は現在5連勝と懸命な巻き返しを見せているが、Aクラス入りは極めて厳しい状況。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏はチーム低迷の要因の一つに外国人選手が振るわなかったことを挙げた。
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今季カープが低迷した理由は、いろんな要因が絡んでいるが、その一つに外国人選手が十分に働けなかったことが挙げられる。他球団は軒並み、外国人選手が戦力となり、チームの勝敗を左右する存在になっていた。
投手はスコット、ネバラスカスはすでに帰国した。フランスアは開幕前の右ひざ手術が影響し、本来の力を出せないままだった。バード、コルニエルも投げてみないとどうなるか分からない投手。ベンチも信頼してマウンドに送り出すという感じではなかった。
来季は顔触れが変わると思うが、昨季まで在籍していたK・ジョンソンのように先発をしっかりと任せられる投手が1人ほしい。先発に関していえば、コルニエルを先発で使ってみるのもおもしろいと思う。いつ投げるのか分からない中継ぎよりも、登板が決まっている先発の方が力を発揮できると思う。伸び伸びと投げさせた方が160キロを超える直球もより生きてくる。
打者はクロンが期待を裏切った。エルドレッド氏が見つけてきた選手だし、真面目で練習熱心なだけに、なんとか活躍してほしかったが、日本の野球に対応できなかった。かたくなにアッパースイングにこだわったことも良くなかった。米国と違って変化球主体で攻めてくる日本の投手を打てなかった。メヒアも1軍と2軍を行ったり来たりで、今季も殻を破れなかった。
来季の去就がどうなるかはまだ分からないが、クロンは規格外のパワーの持ち主だけに、しっかりと鍛え直せば、ひょっとしたら大化けするかもしれない。