広島・森下が後半戦初勝利 安仁屋氏「新人王に輝いた昨年の投球を取り戻した」

 「広島3-1巨人」(10日、マツダスタジアム)

 8試合連続で白星から遠ざかっていた広島・森下が7回無失点に抑え、7勝目を挙げた。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏(77)は「新人王に輝いた昨年の投球を取り戻した」と絶賛した。

 ◇ ◇

 森下にやっと勝ち星がついた。本当に長い長いトンネルだったし、本人もかなり苦しんだと思う。彼が投げた時はなぜか打線が点を取れなかったりして巡り合わせも悪かったが、ようやく一つ勝てたことで、これまでの苦労も報われた。

 新人王に輝いた昨年の姿を取り戻したような投球だった。勝てない時は変化球でかわす投球も見られたが、この日は直球中心でどんどん押していった。球数が100球を超えてもスピードは150キロ以上出ており、気合もかなり入っていた。

 三回1死から二塁打を浴びてピンチを招いたが、クリーンアップを迎えてギアが入った。坂本を空振り三振、岡本には内野安打を打たれたが、丸も見逃し三振。ここを無失点で切り抜けたことで乗っていけた。六回には先頭・坂本の三塁ゴロを林が一塁へ悪送球したが、ここも点を与えなかった。若い野手のミスをカバーするのも昨年の森下の姿だ。

 もう心配はいらない。先発機会はあと2試合だと思うが、しっかりと投げ切ってシーズンを終えてほしい。

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