広島・森下、反省 力投120球、7回1失点でも後半戦未勝利
「広島1-4ヤクルト」(3日、マツダスタジアム)
広島・森下は傷口を最小限に食い止めた。三者凡退が一度もなかった中、7回6安打1失点。だが120球の力投も報われず、後半戦は8試合連続で白星なし。「3人で抑えられるところで四球を出したり、リズムを悪くしたところがあった。そこを修正したい」。結果的に二回以降は無失点でも、そこに至るまでの過程を反省した。
唯一の失点は初回。先頭から塩見と青木の連打で無死二、三塁のピンチを招くと、山田の中犠飛で先制点を献上した。塩見と青木に対しては、ともに2球で追い込んだ中での安打だっただけに痛かった。
直球とカーブを軸に、二回以降は無失点に封じた。同点の七回は2死三塁で、青木を151キロで詰まらせて三ゴロ。最少失点で粘ったが計4四球を反省。先頭打者に2つ、三回と六回には併殺打の直後、2死走者なしから与えたことに「流れとか、リズムに乗っていけなかった」と唇をかんだ。
佐々岡監督は粘投を評価しつつ「かみ合わないのは僕も(現役時代に)経験がある。1つの勝ちでガラッと変わると思うんだけど」と、本人の現状を思いやった。3戦連続で6回以上を投げ、3失点以内という点は明るい兆しでもある。「しっかり勝てるようにやりたい」と森下。自身の潮目を変える1勝を、次戦こそ手にしたい。